who am ?I

PAGE TOP

  • 09
  • 07

ふとんにちょうが

<2018090610150000.jpg>

このフトンは 自分が 兵庫の実家にいるころのものです
あるひ 近くに子供を3人ぐらい連れて来た女の人がいまして
そのお近づきの印にと この布をもらったのです。
それを母が フトンにしたのでした
わたしは そのおばちゃんが どういう理由で この田舎に
3人の子供を連れてやって来たのか でも 自分より小さい子供は
すぐに 家に遊びに来るようになりました
田舎では 外で遊んだり よく知ってる子らと遊ぶのがだいたいでした。
だからおどろいて その気楽そうな笑顔を きょとんと見ていました。
そのうち その小さい子が めんどくさくなって
そうこうしているうちに その子らも お母さんも見なくなりました
どこにいったんだろうなあと 思いました
考えてみれば 大人の色々な事情は 大人しか知りません
でも 何年かすると 大人の話をちゃっかり聞いてたりして
わかることもあります
なんで 何十年もまえのフトンが ここにあるのか
でも このフトンのガラが きれいだなあと思っていました
そして せんべいぶとんになってはいますが てすりにかけてみると
りあるで いけるのです
ちょうは いつものにせものです うちのものは なにもいいません
気がついていないんでしょうか
そして思うんです
これって なんか にせもののような 思い出布団やなあと
その理由は ほんの少しのあの母子との接点にもかかわらず
このふとんは ながくながーくひきのばしたかのように
わたしのもとにあるのです。これを縫ってくれた母でさえも
もうこの世にはいません
《 2018.09.07 Fri  _  エッセー 》