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ジャコメッティ

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芸術家のジャコメッティの伝記映画を見ました
この人はセザンヌがいいと思っている人
人物を描くのですけど 描けども描けども 出口が見えてこないと
頭を抱え込む人
そのモデルは アメリカからこの人に 描いてほしくてきている
ハンサムな若い人 この人が モデルを務めながら ジャコメッティの
いろんな不思議な人物を 質問していく このモデルがいないと ジャコメッティは
みえてこないのかも
ある娼婦にぞっこんで おっかけまわし 絵と同じで しつこい
奥さんもこんな男に腹を立てるも 愛想を尽かすわけでもない
あの娼婦の 軽さ 男を手玉に取って 調子良くやってる風に見えるんだけど
ジャコメッティが この娼婦に どうして惹かれたんだろう この女には値打ちが有る
そう いってぽん引きの男に 大金を渡してた その時は ぽん引きに 怖がっているジャコメッティじゃなく 渡り合っていた
さて
モデルは ニューヨークに帰るきっぷを予約しては ジャコメッティの
「2、3日まってくれ」に従う それは何度も繰り返される
なぜ さっさと イーゼルを蹴ってアメリカに帰らないのだろう

散歩をモデルとしながら ジャコメッティは ピカソの悪口を言う ピカソの天下だから
わたしにとっても ピカソは天才だと思うから
ホーッと思う あのピカソの愛人は ピカソのことを 話したからだ
「泣く女の」モデル
ジャコメッティは シャガールのことも よくはいわない
芸術家は 超有名になると みんなしてほめちぎる
だから わるぐちでも 意見でも バカにする言葉でも 貴重だよ

ジャコメッティの彫刻は やはり人物で 細く細くなって行く 不思議
それは削ぎ落としているンじゃなくて 肉付けをしてるんだという 不思議
絵も彫刻も 完成が無いと 不思議
しかし 人生だって 他のことだって けっこう大事なことは
完成がないんじゃない?  できるだけ真実に 近づく そんなことジャコメッティは
言ったっけ?いわなかったよね。 描きはじめては 頭を抱え その女の所に 嬉しそうにいく さんぽをする  みんな 毎日のように くりかえされる
そして 熱が出たりすると 妻によたれかかる
弟は 兄のそばにいて ほとんどだまって あれ 兄の彫刻の台をつくってるの?
それがほとんどの 景色

気まぐれそうに見えてるけど そういうくり返しだけは ある
金は 隠し場所をさがしてる
女房は うるさいヤッチャと思っている 金目当てだとどなる
そして 紙幣を女房の所に 紙くずのように振りまく日も
悲しそうな女房も それをひろったらしく やっと二枚目の服を買う バッグも
それを モデルに楽しそうに言う 
ここには不思議は在るけれども どうも敗者は いなさそうだ
そんなところで ジャコメッティは描く
モデルはハンサムで若くて 背も高い
しかし 女には興味が無い 
ジャコメッティは このモデルを どうして選んだのだろう
モデルは ジャコメッティをなぜ選んだんだろう
同じモデルで 何日間も 
それでも いつもの行動は つづく 
 
さっさときりかえて 変化こそ芸術だ なんてふうにすれば すっきりするのにね
切り替えが できない人なんだ 
そうじゃないんだね これがジャコメッティの なんだろう 大事な これでなくちゃあ
ジャコメッティじゃないのかも
そうか そうなんだね

さてと この芸術家を こういうふうにして みている私 
しつこいなあ 芸術家っていうのは と 思いながらね

近くにも しつこいのがいる

いいじゃないか よくできてるよ
そうまわりがいっても ゆうつな顔をしている
ジャコメッッティほどじゃないけれど
なんども 絵の所に戻る

ジャコメッティは何が探し出せなかったのだろうな
そうじゃないんだってば
自分もしつこくなってきたじゃない もう


 

《 2018.08.09 Thu  _  ちまたの芸術論 》