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82歳の誕生日

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兄の82歳の 誕生日です
13もちがいます
わたしとこの兄とのあいだには3人いました
で いまは 2人です
孫たちが生まれて 誕生日を 書いて 壁に貼っています
そのなかに 兄のも あります
 
きょうはね 電話の向こうに こんな話をしました

n(私)「兄ちゃん だるまって知ってるよね」
t  (兄)「知ってるよ ここじゃあせみがうるさいくらいだけどね」
n 「だるまはかぶとのなまえだよね」
t 「そうだよ うちはけやきだから かぶとはあまりこないんだよ」
n 「おばあちゃんの刺繍の見本を わたしもってるんだよ」
t 「そう おばあちゃんはぬいものがうまかったからね ぼくなんか
  給食袋なんか つくってもらったんだよ」
n 「いいなあ そのころから給食袋あったの?」
t 「そうだよ」
n 「おいしいごはんもつくってもらったんや」
t 「いいや おばあちゃんはしない おじいちゃんがいろいろつくってくれた」
n 「へー おばあちゃんはおひめさんだから じゃあ おじいちゃんのおかげで
  歯も丈夫なんだね」
t 「そうだね」
n 「おじいちゃんはやさしかった? 長田神社に はとぽっぽを みにつれてってもらったんだよね」
t 「そうだよ おじいちゃんのはげあたまを ぽんぽん やりながらね」「お母さんは 学校の先生をしていたから いそがしかったからね」
n 「兄ちゃん 学校に おっぱいをのみに つれられていってたんだってね」
t 「ああ」
n 「くぬぎには すずめばちもきたんだよ」
t 「くるよ 他の虫をおしのけるんだよ」
n 「そうそう かなぶんがいちばんたくさんだったんだけど 樹液の出ているところは
一カ所だからね かなぶんがすずめばちにちかずくと ぐっとおして おいやってたよ」
n 「すずめばちも 一回さすと針は使い物にならないの?」
t 「さあね みつばちはそうだけどね」
n 「兄ちゃんは かなぶんをぽけっとにいれてたんだよね」
t 「ははは」
n 「お母ちゃん 兄ちゃんを生むとき 初産だから 長かったんだろうね」
t 「あなたといっしょ 朝方じゃない? お母さんさあ 生まれる前の日まで
学校に行ってたから 帰りにころんでさあ ぼくが生まれるとき へそのおを
首に巻いてたらしいんだ」
n 「でも無事でよかったね」


兄とのはなしは こんな感じでした。

母から聞いている話だと 兄が食事を食べないと おばあちゃんが やきおにぎりをつくってくれてた とか。 孫たちの浴衣や着物は 母の着物をほどいてでも ぬったとか。
おじいちゃんは まごをおんぶすると 孫のおしりに手をやって ささえないから おばあちゃんのほうが ぐずらなかったとか。
母が言っていたはなしと ちょっとちがうところが面白いのです。
料理は武家の娘 上手だったそうです。
父はそのお母さんのつくる「木の芽和え」が好きだったとか。
ただ お金がかかるので その力を発揮できなかったのかも。
おじいちゃんというのは なんといっても ゆっくり孫と付き合ってくれる
これ おじいちゃんが好まれる秘訣かも。うちの孫たちも おじいちゃんが
好きですよ。

「よく生きたもんだね」兄はそう云いました
そういえば 一番入院したりしていたのがこの兄ですからね









《 2018.07.27 Fri  _   》