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げんき２つ
母が亡くなったのは １９９４年の末
母の服は あんがい窮屈なので おどろきました
わたしの 母のイメージは がんじょうで 大きい
そう思っていたからです
イメージというものは 子どもの頃に生まれて
更新していないのかもしれませんね
ちょうど 若い子が おばあちゃんの服を着るのが
はやったのが その頃で 着れるものは 着ていましたよ
わたしも ぼたんをかえたりして 着ました
この服は いま自分の夏服の中には 見当たりません
写真の中に残っているのですが このがらだけでも
母です なつかしいですね
母が亡くなったとき 金色の指環がのこされました
死の床で 母の指にあったのか そこのところは
思い出せませんが もしそうだったとして そっと
母の指から抜き取って 自分の指に移し替えたとしたら
今もしている この金色の指環は お話のようでもありますね
最近 今度は銀の指環が ふらっと出てきたんです
これも母のものです 菊の御紋が入っているので 天皇様ご夫婦が
結婚された時に 売り出された指環かもしれませんね
父は 記念切手をあつめ 母はこういうもの
母は 皇室アルバムというテレビ番組を 見ていましたからね
この指環も あの母の元気がほしいので 片方の指に
はめています
なんか 自分のことがたよりなくなると
「元気２つ」と思うことにしています
《 2018.06.01 Fri _ わたしでいいですか？ 》