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こんなページがありましたよ
これは 藍色の布表紙の 日記帖です。
大正三年のものです。
ここら辺の年代になってくると 私の祖父のものか きっとそうだろう
ということしかわかりません。
まず 字が しっかり読めないのです この私が。
内容は 行事の日にちとか 会計の事とか らしいということはわかります。
祖父は 村の なにかの役割をしていたのだと 母は教えてくれました。
「おじいちゃんは村長さんしとっちゃってなあ そのころは持ち出しばっかり多くてねえ」そんなことを。
そういうことばかりではなく 「村人が野良仕事のあとに使ったり 野菜を洗ったり
鍋を洗ったり そんなことのできる たな池をつくったり
共同墓地を作って 焼き場をつくったりした人なんよ」とほめることも忘れませんでした。
さてその当用日記に こんなぺーじがありましたよ。
子供の絵が ほら
父は１９０８年 明治４１年生まれですが そのお父さんに当るのが祖父の
廉（れん）という人です。大正３年だとすると 父は ええっと ５歳か６歳
そんなことを このらくがきを見ながら 想像してみます。
祖父は そばにいる こどもが この落書きをしたのを 知らなかったのかも。
で あとで「あれあれ」と思ったけど かわいいので そのままにしておいた。
この想像は どうでしょう。
紺色のインクで 堅いことが書かれているそのなかに こどものらくがき。
祖父は終戦の昭和２０年に亡くなり 父は昭和５４年に亡くなっています。
このように味わい深い一冊がのこされました。
《 2018.04.16 Mon _ これくしょん 》