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数少ない「真剣」

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「む」 NEKO美術館発

1977年 わたしは 27歳 何年かぶりに 真剣になったのでした。
10代のとき このときも 真剣でした。
それぐらい 自分には真剣な時が 少ないのでした。

案内状の絵は 「きつねの嫁どり」
まえから 描いてみようと暖めていたものでした。
こういうのは 自分の場合 それほど深いものは 無かったと思います。
きっかけは たえずありましたけどね 植物や虫や みるたびに 絵にもっていきました。はじめての個展ですから いろんなものが 誘いかけてくれるようでね。
仕事が終わると 借家にかえり ごはんを食べながらテレビを少し見て
さあ とりかかるのです。
それまでも とくべつ 不満があるわけではなかったのですが。レコードを聴いてから
仕事に行くとか 通勤のバスでは この本を読もうとか あんがい くりかえしが好きだったのです。いまでも とくべつかわったことより いつものことが 好きです。
それでも 個展をしようと 決めるまでは こういうタイプですから ふんぎりがつきませんでしたね。ながいことかけて ようやくそうする事に決めると 真剣になるんです。
とびこんだら 引き返せない そんなかんじですかねえ。
で 自分のようなのは そのめずらしい真剣さに 自分ながら驚いて ただ 個展に向けて やりましたね。
個展の時は 風邪をひきました。熱もあったと思います。後輩の作ってくれたコロッケも食べれなかったりして。

この「む」展にむけての メモ帖には いろんなことが 書いてあります。
行き先の地図とか 思いつきとか。
で 大阪のお母ちゃんとよんでいた 職場の Tさんとか
「とっちゃん やったね」と喜んでくれましたよ。

「やればできるんや」 あんまりやらないので そんなときは 人一倍自信がつくのです。

今は 驚くような「真剣」は ありませんよ。あのころとかわってないんですね これもたのしいのですからね。 目的に向かってダッシュすると 大風邪をひくようになっているんです。もうちょっと年取ったら その風邪で あの世まで飛んで行けるかもしれませんね。

そうそう「む」は なんにもないところからはじめようと そういうふうにつけたんです。大阪の淀屋橋の 「マサゴ画廊」というところで しました。
ここにも 私のお母さんと かってによんでる人がいます。
  
《 2018.03.14 Wed  _  わたしでいいですか 》