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白い山

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「さむい日」 NEKO美術館発 2018 1

たしかに 今は 山は 真っ白
で いつものように手に触れたノートをひらいてみると
「サプール」と出た
サプールといえば アフリカのコンゴのはなし
世界一 服にお金をかける男たちのこと

とても寒い季節に とても暑い国のおしゃれ
彼等は いつごろから サプールと呼ばれるような歴史を
もったのだろう
その おしゃれをして みんなの前を 「どうだい?」
と 歩くのは 日本の若いのとどうちがうんだろう
せっかくのおしゃれも 汗だらけになるんだろうな
クリーニング屋さんに出すのかなあ
などと考えてしまう

だけど 世界一服にお金をかける男たち?
この前後話は あるはずだろう
だって お金持ちの服好きは きっと もっと
持ってるに違いない

で 想像して付け加えましょう
この男たちは お金持ちではない きっと
しかし ブランドの服の為に なんとかする
あたまのさきから くつにいたるまで
服を盗んでくるわけにはいかないので
働く その最高の楽しみの為に

「そのおかね 生活費にまわしとくれ」
家族に どなられやしないだろうか
だから それを続けるのは 大変かも知れない

でも 基本の背広とかシャツとか ぼうしとか靴は
なるだけ そのままでいく
ネクタイとか靴下は 毎年買うのかも知れない

家の中では それらの服を ていねいにたたんで ハンガーにかけて
霧を吹いたり フーッとかぜを吹きかけたり
大切にしているのかも知れない

いやあ これが きっと サプールだな
そのみんなが 街を歩けば 
まわりも どきどきしたり 愛や平和が
歩いてる そんな感じかな

なんのはなしでしたっけ?

たしか めだかが きれいな川に かたまって
泳いでた
夏の陽ざしの中で
これも まわりはどきどきして 愛や平和が
そこにあるって感じ

ところで白い山は 布



《 2018.01.11 Thu  _  オブジェ 》