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カタドール
gakuha 
「枠は額である 額は枠である」NEKO美術館発
この写真のできばえは 上出来ではないかも
その枠の中に ひろってきた ２mmはありそうな 花のカードを
入れてみた
その日のひろいもの
とてもうれしい 沢山のカード それも かなり昔の物に見えた
花の絵も 厚紙も
それでも これを見る人には なんのこっちゃら わからないと思う
こういうときにこそ 説明が
枠は とじこめるためにある いましがたひろってきた 大事な物を
そうそう この枠は 布を貼ったりして
手作り
で この手作りの額は まったくしまりがない いいかげんだからだ
説明の中には いいわけも入れておかなきゃ
カタドール リヤカーで廃品を運ぶ人
そのリヤカーに 絵を描いた人がいて カタドールとはどんな人かと言うと
粗大ゴミを運ぶ人らしい アメリカでの話
そういう人がいることをみんなに知ってもらうために リヤカーの板に
絵を描いたってわけ
それからカタドールってしごとにスポットライトがあてられて その人たちも
自信がついたと 描いた人は 言っている
絵を描いた人も 動く 作品展みたいになるから 一挙両得だね
きのう ごみひろいに夢中になったときの話を ここに書きましたね
その仕事はまさしくカタドール と わたしの場合いばるようなことじゃないね
ああ 日本では 廃品回収のおっちゃんこそ カタドールだね
わたしはミニ自転車操業カタドールだったけど なべかまだけをつんで
走ってる自転車カタドール まいど出会ったなあ
そこだけの絵をきりとると 懐かしい絵
ちらっとみて にこっと笑いかけるだけだったんだけど
いつも 笑いかけるのは わたし
でも 一回 挨拶をしてくれたような気がする
「よっ きたな」としゃべりかけてくれる カタドールは
トラックで来てて 自転車なんかを たくさんのせていたな
わたしがとめてる 自転車まで乗せてるのに気がついて
「わー！わたしの自転車 持って行かんといてよ おろして おろしてよー」
そう叫んだことを覚えてる
赤ん坊をおんぶしてるし 自転車じゃないと 歩いて帰れる距離じゃないしね
迷子になったこともあるし それでも このカタドールは
やめられなかったなあ
理由？やめられないくらい 理由なく わくわくすることだったから
《 2017.10.27 Fri _ わたしでいいですか？ 》