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生きるとは

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「生きるとは自分の物語を作ること」 考える 新潮社 2008

河合隼雄 小川洋子 対談 つづき

河合 続きはまた今度にしましょうか。僕はいくつか読ましてもらった小川さんの作品で、ちょっと聞きたいことがあるんです。「ブラフマンの埋葬」というタイトルは面白いですね。ブラフマンとアートマンというのご存知ですか、小川さん。
小川 いえ、もうそんな難しいことは全然考えずに、辞書をパーッと惹いて決めたんです。
河合 ブラフマンというのは、ユングが大好きな言葉ですよ。
小川 そうなんですか。
河合 今度はあの作品の話からしましょう。しかし、ようそれだけ物語が出て来るなあと、感心する。ご主人に愚痴をこぼされていると言われてましたが。
小川 もう書けない、駄目だって、いつも言ってますよ。
河合 言うの趣味みたいになってきますよね。言わないとおもろうないものね。阪田寛夫さんは、「もう駄目だぁ」って言うのが口癖やった。阪田さんが倒れて、駆けつけたお嬢さんが、部屋から出てきて「お父さん、大丈夫だわ」って言った。「どうして」と聞くと「もう駄目だぁ」って言ったって(笑)。
小川 一緒(笑)。
河合 「望みがない時にどうするか」という有名な話。僕は「望みを持ってずっと傍にいる」ことが大事だってさっき言いましたが、「望みがない時はどうするんですか」って聞かれたんです。すると僕の目の前におった人が「のぞみのない時はひかりです」。みたらね、新幹線の売り場なんです(笑)。あんまり感激したから、「あっ、のぞみの次はひかりだ」って言うたらね、向こうはびっくりして、「こだまが帰って来た」って(笑)。僕はこういう話をするのが大好きなんですよ。毎日やってます。
小川 ものの名前っていうのも、うまくついてますよね。
河合 いや、うまくついていますよ。アインシュタインの、光は全てのものの中で一番速いというのは間違いです。光より速いものがあったんです。
小川 のぞみ
河合 太陽から、ここまで光が届くのに何分かかるか知ってる?八分。ところが僕が太陽に「お願いします」言うたらパッと一瞬にして届く。
小川 一瞬ですね(笑)。
河合 だからのぞみはひかりより速いんです(笑)。こだまとやまびこの差は知ってますか。東京駅で「おーい」って言うて、東北の方から「おーい」って返ってくるのが「やまびこ」、関西の方から返って来るのを「こだま」って言うの。
小川 方向が違うんですね。
河合 東京駅で実験すればわかります(笑)。

***

もう これ親父ギャグ?
それについていけないのが このわたしなんですが。
河合隼雄 小川洋子 対談 今日で終わりました。もうまるで自分の読書ですよね。
ブラフマンというのは どなたかの名前ですか? アートマンと並ぶと ちょっと名前じゃなさそうですね。ユングが大好きな言葉なんですね。
この対談 金光教の話が私は面白かったです。「そのお話を神様にお届けしておきます」でしたっけ?
話は変わりますが きょうの あーちすと・のりこ 
こおろぎですが はじめ このこおろぎと 一回り小さいこおろぎが いたんです。ずっとはなれて 見つめ合っていたのかは そこまではわかりません。 で ツーショットをとろうとしましたところ 小さいのがすすすと草陰に入ってしまったんです。ま それだけのことです。写真を撮られるのが嫌な人っていますよね。こおろぎも。
大きい方がメスで 小さい方がオスだとしたら ま いいですね





《 2017.10.02 Mon  _   》