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うをの目
「魚の目」NEKO美術館コレクション Ryo 作
このお話は たぶん本人のオリジナルだと思います。
だって たしかに「魚の目」という足などに出来る魚の目のようなできものは
魚の目に似てるから そういわれるようになったんでしょうけれど...
はじまりはじまりぃ
＊
「魚の目」
昔むかし、小さな一ぴきの魚がおったと。
その魚はふしぎなことに。こんぶをみると、目が魚の目になってしまうのでした。
小さな魚は、こんぶを見るたびに、うをの目になってしまうので、もういやになってきました。そのときぱっとあかるくなったと思ったら きれいな人魚がでてきました。
「小さな魚くん、あなたの目をなおしてあげましょうか？」といいました。
「え、本当に、わーうれしい。」
「ただしじょうけんがあるわ。 それはきんいろのこんぶをとってくることね。」とゆうと、人魚はすーっときえていきました。そして、魚は、がんばろうとおもいました。
そして、くるひも くるひも、魚は、わかめをさがしました。
そしてとうとう見つかりませんでした。
そしてうみの中をさまよってるうちに、ふしぎなものを二つも見つけました。
それは、きんの王かんと、ぎんの、てぶくろだったのです。
魚は、それをねんのために とっときました。
そこでいくうち おおきなおおきな、
くじらにあいました。
そこでさかなは、ききました。
「くじらさん、このへんで、きんいろのしたわかめをみませんでしたか？」
とききました。
「それってこのことかな？」
と、くちから、きんのわかめを とりだしました。
＊＊＊
この話のいりぐちといい このおわりかたといい いいなあ。
字だって 魚 うを とあるよね。
魚の目 案外リアルだね。
きんの王かんとぎんのてぶくろを ねんのために とっておく ここもいいよね。そういう気持ちよくわかるよね。
おおきなくじらが なにもいわずに くちからきんのわかめを とりだしました どうやってとりだすのかな。でも ぽろんときんのわかめが出てくるシーンは すっと想像できるよね。ここにくいよね。
《 2017.09.25 Mon _ これくしょん 》