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母の家計簿
「母のメモ」 NEKO美術館発
母の家計簿は 主婦の友とかいう本の 付録でしたね
私は その本が まだ小さい版の時から 「おとらさん」というまんがや
写真やらを 見て育ちました
母はこの家計簿で 子供を大学へやった
そういいました
できる子もできない子も とつけくわえてました
そのできない子が 私で
ま それはいいとして 母は 買い物に行っても
それが 神戸や 都会の デパートでも
手帖を取り出して 買い物をするたびに メモするのです
で メモに一生懸命で バッグがあきっぱなしだったそうです
そこで 母は 財布をっすられたのだそうです
ここまでくると ねえ
その メモの一枚が 出てきました
ざぶとん こんにゃく くみとり ぎんがみ 祝い返し たわし ちりはらい
などなど
で 突然話は変わります
「本の虫」私はその小さな虫を こんな母のメモ用紙を一周する姿を
笑顔で見守っていたんです。
しかしそのとき 「これがうわさの 'だに' ちがうの？」と
そう思った途端 「私はずっと だまされてたんやわ〜」と
本の虫は 布でも 紙でも ほんのちょっと かじってるんです
「ここで こいつは これだけのもん 食べて 一生涯を送るんやろか」
そうほほえましく
しかし だには肉眼で見えないと思っていたので
でも わたしには 長年にわたって 見えていたのです
ふー！
ただし これが だにだとしたらね
教えて下さいよー
ちなみに 私は三日坊主なので 家計簿は つけていませんが
《 2017.09.11 Mon _ 思い出 》