who am ?I

PAGE TOP

  • 08
  • 28

父のスケッチブック

スキャン3178.jpeg
父の絵 NEKO美術館発

よこ21cm たて14.5cm 黒いひもでむすぶ スケッチブック
この絵は 両親の仏壇を その子どもの父が手作りするために 描いたものです。
最初の数ページは 魚のふなの構造を 丁寧に説明を加えて書いてあります。
おそらく これは学生時代にかいたものだとおもいます。
それから こうした獅子や おしゃかさんや 弟子たち 鳳凰や竜が 
かいてあります。
たしか仏壇には こういうものがありました。だからこの後のページはは設計図。
とても大きい物で 父も亡くなり母の引っ越しのときは この仏壇は大変でした。父もこれを作った時は自分や家族の死やそれぞれが家を離れていく事など 想像していなかったのですね。
兄が兵庫から 神奈川の家まで運ぶのに 村人に手伝ってもらったのを覚えています。
このように 父はこんな仏壇まで作ってしまう人で 私たちは その扉にかかれた
不思議な 絵に なれっこになっているものの ときにじっとその細かいところまで
見て 想像をふくらませたものです。
仏壇の中は それも不思議な 家の中。 いつも見慣れていましたが ときにその奥にはもっと世界があるような気がして のぞきこんだこともあります。怖いと思う事も勿論ありました。
お盆やお正月 かって 父がいて母がいて この仏壇があって その生活は 終わりがないのだと思っていました。 しかし 終わりはあって だからといって 今のこういう生活はやっぱり終わりはないと 思っています。 おかしいですね。
《 2017.08.28 Mon  _  これくしょん 》