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ピカソとその周辺

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「ピカソとその周辺」 フエルナンド・オリヴィエ著 佐藤義詮訳

仕事 つづき

 こうした状態が続いた。
 勝利が遂に来た。戦争前は、しんけんな熱心な感動すべき努力の賜物だったものが、それからは投機事業に負うところが多く、芸術家たちもそれによって利益を受けたが、その責任は彼らが負うべきものではない。
 画商たちや愛好家たちは、納得したものもそうでない者も、力を合わせた。私がお話ししてきた芸術家たちの作品も、その他多数の芸術家の作品も同じように、その評価は、画商たちの手に握られた。あたかも、砂糖、銅、ゴムの評価が株屋の手中にあるように。
 「私は趣味でぴかその作品を買うのではなく、いつかは高値になると思えばこそですよ!」と、素人画商のリボードが言うのも私は聞いたことがあるが、彼の考えは正しかった。
 ああ! これらの人々は自分の貧困なのも忘れて、惚惚と(こつこつと)友人ゴーガンの作品を見守り、これを大金と引換でも手放そうとはしなかったパコ・ドゥリオのような心はもってはいなかった。
 私は他にも幾人かそうした例を知っているが、ここではマチスのことだけを話そう。彼は妻に支えられて貧窮のどん底にあった時でも、敬虔ににたった一枚のセザンヌを守り続けて、彼の三人の子供に芸術に対する趣味と愛情とを教えていた。
 スロアガもまた、スペインの教会や修道院でしばしば自作の一枚とか交換して手に入れることができたグレコやゴヤの作品の中で生活していた。
それにこれらの修道院や教会からは、多くの傑作が取り去られた。丁度わが国の農民たちが、彼らの昔の家具を、パリーで大量生産される家具と喜んで交換しては取り上げられたように。しかし残念ながら、もう今日では傑作といわれるものは、美術館かが画商の店か、前衛画家の家以外には見当たらない。なぜなら、実をいえばもうずっと以前に、私はドランの家でコローとシャルダンの絵を見たことを言い添えておかねばならない。彼もやはりそれらを自分の作品と交換したのだろうか?
そうだとすると、彼を祝い、かつうらやまねばなるまい。
 他の画家についてはしばらくおき、ドランはこの二人に負うところ甚大であるのだから、それらの作品を、彼の家の最も名誉ある場所に保存しておくことが、彼が彼らになし得る最少の恩返しである。丁度、それに他の画家たちのところでは、黒人の彫刻、綴織、
装飾図案、流行服の石版画、その他彼らが有利に霊感を汲み取ったあらゆる参考資料が、良い場所にお置かれているように。

***

スペインの修道院で スロアガは 自作の一枚とグレコやゴヤの作品と 交換して手に入れることができた?
世界の名作は ときとして修道院にあり スロアガのように自分の絵と交換したりして グレコやゴヤの作品と暮らしていた人がいたんですね。
戦争中だったからですか?

「私は趣味でピカソの絵作品を買うのではなく、いつか高値になると思えばこそですよ!」素人画商のリボートが言ったようですが それは いまもあることですね。
そうかとおもえば 自分の貧困なのも忘れて友人ゴーガンの作品を見守り続けるパコ・ドゥリオ(ゴーガンの絵はとんでもない価値を今では持っていますが)。マチスはセザンヌを守り続けました。これはゴーガンやセザンヌの才能に惚れ込んでのことだったのでしょうか。マチスなんかセザンヌのその絵があるだけで 元気と創作意欲が湧き出て来たとか。画家にとっては 一枚でもそういう自分の作品が そういう人のところに渡っていたら 幸せですね。

しかしあの競売の活気も わくわくするものです。
ピカソがふれたものは 全て価値がある。ピカソは作品であふれ 手狭になっては 城をもうもうひとつ買って 描いたり作り続けたそうです。いろいろありますが まあすごい!

流行服の石版画、これも面白いですね


「小のりこ」ですが
 朝起きて 「そうだ首飾りは ネックレスとも言うけれど 眺める物でもある」そう思ったんです。どうしてそのようなことを思ったのかと言いますと。
私は 自分の首を一つしか持ち合わせていません。みなさんもそうでしょうか?
で 夏はあつくて その首にはタオルをまいています。首飾りどころじゃないのです。
ところが 私は競売には 「全く価値が認められません」という首飾りを この首に毎日かけてやれないことを 残念に思っていたのです。
で 朝の話に戻りますが 今日はこの2つの美しい首飾りを 「あいまに ゆっくりながめてみよう」と 思ったのです。それはとても いい思いつきです。フリマで手に入れたものもありますが 赤い糸のは 死んだ兄から貰ったものです。ちなみにきれいなのがいっぱいついてるのは ごむのひもがついていていますよ 簡単にかぶれるようにね。 どこかに私の工夫が ひとつふたつ あるんです はい。
《 2017.08.20 Sun  _  1ぺーじ 》