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ピカソとその周辺

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「ピカソとその周辺」 フエルナンド・オリヴィエ著 佐藤義詮訳

仕事 つづき

 だが友人たちは相変わらず頻繁に彼の食卓に列って、彼が一人で夕食をとることは珍しかった。 友人たちも彼と同じくらい仕事をして、夜でなければ顔を合せなかった。
夜はとても遅くなってから帰宅するのだったが、失われた時間はまれにしかゆるめられなかったあの仕事への精励によって取り戻していた。
アポリネールも金を稼いでいた。彼はセーヌ左岸のある書店のために、内緒で何か書いていた。彼はその仕事のことを話すのを好まず、ただ笑っていたのを覚えている。
 文学は絵画ほど容易には売れなかった。どんな場合にも、文学の方が金回りが悪かった。
 出足の一番遅かったのはマックスであって、彼は家に引き込み過ぎ、自分の原稿を載せるのに必要な手続きをふむことをいやがり、ジャーナリズムに乗るためには、恐らくアポリネールやサルモンほどの気軽さもなく、重要でもないつまらぬ奔走に精力を浪費していた。
 彼はいつも細々したこと、小さなことに心を惹かれ、人生の些細事に当っても、重大事に際しても、自分の夢に従順だった。

***

ここでの周辺では 文学は絵より金回りが悪かったんですね。
ピカソたちは夜遅くまで仕事をして いっしょに顔を合わせることが多かった
そんなふうだったんですね。この仕事が終わってからの食事やおしゃべりが しげきもあったんでしょうね。
ジャーナリズムに軽く乗れたアポリネールやサルモン。出足の一番遅かったのがマックス。 こういうことが描いてあるのも面白いですね。

「彼はいつも細々としたこと、小さなことに心を惹かれ、人生の些細事に当っても、自分の夢に従順だった」
オリヴィエのこの表現 いいですね。マックスの絵は 見たのか私には思い出せないんですが。


ピカデリー・のりこの作品は 実は息子の友達が我が家で 友達の結婚祝いのために かざりつけたものです。ふうせん おりがみ 紙テープ きれいでした。
子どもの頃に こんなのに出会ったら わーっと手を上げて 文句なしに喜んだかも。
《 2017.08.19 Sat  _  1ぺーじ 》