who am ?I

PAGE TOP

  • 08
  • 18

生きるとは

スキャン3159.jpeg
「生きるとは自分の物語を作ること」 考える 新潮社 2008

よほどのことでも、どこかの物語に必ずあると言っていいんじゃないか

河合 アメリカ人と話しておって、なるほどと思ったことがあるんです。「commitmentという言葉を、どう思うか」て言うので、「コミットするのはええことで、私は心理療法の世界にコミットしてます」て言ったんですね。すると「じゃあ、commitという動詞を遺って英語を言ってみてくれ」て言うんです。それであげてみると、「commit a suicide(自殺する)とか、「commit a sin(罪を犯す)」とか、ろくなやつが出て来ない。人間は自分の意思でコミットしてはいかん、神のままに生きないかんわけですよ。コミットメントがプラスの意味合いを持ったのは近代になってからなんです。それほど、向こうでは一人の神様が強いから、人間が個人で物語を書くなんてことは許されなかった。ところが日本のような多神教の世界はそうじゃないでしょ。いろんな物語があるわけだから。どれだけ人間が書いたってかまわない。
小川 しかも女性が。
河合 いや、僕は、女性だから書けたと考えています。なぜかというと、それぞれの時代にはその時代のスタンダードな物語があって、その物語りは、男のためのものだったから。紫式部が『源氏』を書いた頃、男には出世していくという物語があった。特に殿上人は、次の正月に自分が何の位になるかって言うことが最大の関心事で、それに乗って生きていた。男はみんなそうやって生きていたから、自分で作る必要がなかった。女の人でも、身分の高い人には、スタンダードな物語があった。つまり、いかにして宮中に入って、天皇の思われ者になるか、それで男の子を産んで、その子が次の天皇になったら、自分は天皇の母親になれる。そういう物語です。
 ところが、紫式部は身分としてそのスタンダードには乗れない立場なわけです。だけど、経済的な心配はない。財力がある、というのは、大事なことです。そして平仮名がある。こういう条件の中で最初の物語が出来たというのが、僕の考えなんです。あの頃は男は文章は全部漢文で書いていましたからね。

***

紫式部さん ちょうどいいところで 『源氏物語』がうまれたわけですね。
男がどうやったら出世できるかそのことばかり考えている間にね。もしかして 今も昔も変わらんかもしれませんね。ちょっと女も加わったかもしれませんが 出世街道まっしぐらというのは。
あっ女は 天皇の母親になれるのが 一番の関心事でしたね。紫式部さん。となるとこの本は宮中の女の教科書みたいなもんで 人気出た筈ですね。 でね 賢い美人の女だけがいいとはかぎらず この男はぎりがたいところもあって いろいろたずねあるいていますね。 光源氏はあっちゃいきこっちゃいきして。 これも読者層を増やせた原因ではないかしら。

もう話の主題とは 遠のくばかり。これぐらいにしておきましょうか。
コミット どういう意味?


のりこ式部は しゃなり  
今日は 我が家の草原に植木鉢が一つ これ室内植物として 数ヶ月前までは でかい葉っぱを数枚 重たそうに たれていたのです。
「おい、大丈夫かね。君たちのことそんなにたれられたら もう無理じゃない? とか まわりがうるさいのよ」と言ってたんです。
でも何年かいっしょにくらした この名を知らない植物 リストラするのは なかなかできません ねえ。でも 家の者でも ねこでも 植物でも弱ってくると ねえ。
私はけっして良き人ではないですけど なやみつつとうとう この重たい植木鉢を 大きくなり続ける かしの木の下において 長い葉っぱは すっぽりと切ってしまいました。責任者はわたし。で その罪も忘れかけた頃 見て下さい こんなかわいい葉っぱが。
葉っぱの上にはちょうが
平和のシンボルのようにね。これでこの植物の物語は終わる訳ですよね。
いやそれは 甘いというもの。だって寒い冬が来ますからね。そこまでは責任を持たないでしょうね 私は。だってこれはぐうぜんの物語でしたから などと理由を付けてね。

いずれまた 

 
《 2017.08.18 Fri  _  1ぺーじ 》