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生きることは

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「生きるとは 自分の物語を作ること」 新潮社 考える人

河合隼雄 小川洋子 対談 つづき

河合 相手を置き去りにして、了解するんです。
それで「お父さんなんとかならんもんかねえ」とか勝手なことを言う。
相談に来た子は、自分の世界と違うことが起こっているから、ますます無口になります。それで最後に、「まぁ、頑張りなさい」で終わり。

小川 納得しているのは先生だけなわけですね。患者さんを置き去りにする。患者さんの深い井戸に、付き添って行く途中で降りてしまうという感じですね。
河合 そうそう、勝手に降りてしまう。それでね、ものすごくおもろい経験をしたんですよ。超ド級の素晴らしい高校生が着ましてね、「どうですか」と言うても、下向いて黙ってる。それで僕は、「いやぁ、高校一年ねえ」って、もう二人がわかっていることを言ったんです。
小川 ジェスチャーも交えながら。
河合 ええ。それで普通は「いやぁ、高校ねえ」って乗ってくる。向こうが言い終わるまで待つ。それで向こうから言い出したらこちらもまた乗れるわけです。ところがその子はなかなかそれ以上は言われへんのです。そういう時に例えば、「お父さんの職業は」言うたら、こちらが向こうの世界から出てしまうことになるでしょう。
「高校一年ね」言うたら「いやぁ、高校ねえ」とその子は言いました。物は言うてんのやけど意味はないです。意味ないけど、その子の世界にはまだいる。
小川 この場合、意味のあることをやり取りするのが重要ではなく、その子のいる世界の内側にとどまる、ということが大切になってくるんですね。

***

その子のいる世界にとどまる

むこうが 何でも言い出したら 次の言葉を まつ そういうことですか?

いやあ しゃべらへん子 次の一声を待つのは 大変でっせ


何か 自分は 一生懸命考えてしまいましたね
さて ノリコの部屋は何でしたっけ?
そうそう 私は 鏡をみることは 朝だけです
どうなってしまっているのか こわいです
母の顔を見ても それは他人事だったんですが
で 
やっぱり...
鏡を買いかえな あきませんねえ
年寄りを喜ばせる 鏡 売れまっせー
その鏡で自信がついたら ぽちゃぽちゃになるかも
《 2017.08.02 Wed  _  1ぺーじ 》