who am ?I

PAGE TOP

  • 08
  • 01

生きることは

スキャン3128.jpegiki
「生きることは自分の物語を作ること」2008 新潮社

河合隼雄 小川洋子 対談 つづき

小川 質問する側が納得したくて、何か行ってしまう。
河合 そう、質問する側が勝手に物語を作ってしまうんです。下手な人ほどそうです。
  「三日前から学校へ行ってません」て言うと、「三日か、少しだね。頑張れば行ける
  ね」とか。これから百年休むつもりかもわからないのにね(笑)。
小川 「もう少し頑張れば行ける」という、こっちの望む物語を行ってしまうわけです
  ね。
河合 人間というのは物語を了解できると安定するんです。今この部屋にある物みんな、
  どれも了解可能でしょう。だから安心して座っていられる。ところが僕が何か仕掛け
  をして、突然風船がパァと飛んで来たとする。それでも僕が平気で話していたら、皆  さんもう気になって気になって仕方ないでしょう(笑)。了解不能のことというの   は、人間を不安にするのです。そういう時下手な人ほど、自分が早く了解して安心し  たいんです。
小川 なるほど。

***

なるほど 私は 下手な人の中に入りそうですね。
物語というのは 自分の考えということでもあるんですね。
相手は どういうことを考えているのか わからないのに もう 自分の物語を
話し出したりする。
相手と 話をしている時 それは長い話になるんです。これだけ長く話し合えたから
きっと 相手は 私の話を解ってくれて 次の日はその成果が出ているだろう なんてこと思っていますと そうはならない。
相手はとても疲れてしまっていますし 私も疲れています。
そんなくらいなら だまって話を聞いてた方が ましだったかな そう思ったものです。
怒ったりするのも 上手へたがあるんですね。
そのうち 「もうほっとけほっとけ」なんてこといってね。
そのときに うんともすんとも言わない相手だとしたら 案外 
すんません 次の言葉が わからないんです。
みんな自分の物語を話したいんですか?


さて きょうは 「ノリコの部屋」は あらためて作るということは 自分の部屋は
必要ないんじゃないかと 思うようになりました。
物は 無意識においたままで 再び見る側の自分が 感じさえすればいいというのか。
いつものところにあるはずの 物たちですが その日によって 自分の方がハッとしたり
知らん顔して通り過ぎたりもします。
私は同じ場所に行くと とても自由になりますが きっと こういうことがあるからだと思います。 みなさんはいかがですか。






《 2017.08.01 Tue  _  1ぺーじ 》