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デカダン

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須坂版画美術館に行く 2017 7月

谷中安規(やすのり)の版画のある所です
興味はあっても 行きたくないのです
それでも 行かなきゃ

谷中安規は1897年ー1946年の人です
ロベルト・ヴィーネ監督の ドイツ表現主義映画「カリガリ博士」は
わが国では1921年(対照十年) 浅草キネマ倶楽部で「眠り男」
のタイトルで封切り上映された そう書いてありますよ(谷中安規
国書刊行会2014)

「私は眠り男のコンラート・ファイトの役でございます」谷中安規は答えます
「こんなに痩せていても骨が酔うと言うから術をかけられたら眠るでしょう」

 奇人 モダンとデカダン 大正・昭和のモダン都市東京を放浪し 特異な
版画作品を数多く遺した(風船画伯)

放浪 デカダン カリガリ(ガリガリだと思っていました)の言葉をもって
4人で 行きました
私はデカダンなんて言葉よく知らないんですが 放浪とかカリガリと
相性が合うような気がするのです そう思いませんか

私は放浪はじっとすわってて あこがれるものとして あります
しかし 美術館にこんな版画ったかなあ
「そのエロチシズムという言葉とデカダン とてもいいです」 なんて言っているうちに
本の中のその版画を見ていくと いや あのその と

内田百閒さんは 「風船さんがインバネスを着て歪んだ道を歩いて行ったならば
さながら痩せたカリガリ博士だ」と

行きも歪んだ道や トンネルをくねくね
帰りも かなり 山道を見知らぬ道を 雨の中くねくねと
谷中安規の作品にも通じるような 
この人のことを 芸術新潮で見たのかなあ 日曜美術館だったかも
それなしで この風船画伯の作品をみにいくと
「なんと じみな 」そう思うかもしれません
薄暗くなった 不安を誘う 歪んだ道のりは 「ちょっと帰れるンやろか」
となるかもしれませんね
ふふふ あの世から われわれを

あれ 

《 2017.07.30 Sun  _  ちまたの芸術論 》