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台の上

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つづき NEKO美術館発

わたしは今 何かを描かなければならない というものがありません
自然も美しいけれども 描くより見ていたい
だれかが 油絵の具をチューブから出して そのうえにかみをのせて
印刷するように へらみたいなもので 押さえつけていた

それをやったあと かわくまでほっておきます
忘れかけた頃
そこの枠の中や外に うっすらとみえてきたりするものがあって
うらないばあさんのように それをなぞってみます
それだけだと しんぷるですが
むかしの 何度も描いた女性をえんぴつにて 描きたしたくなります

河合隼雄先生のこどものころや 両親 音楽仲間などの写真を 見ていきます
男の子ばかり6人写っている写真があります。

1932年 4歳のとき弟さんを病気でなくしています。お棺を出すときに
「捨てたらあかん、捨てるな」って、ぼくがものすごく泣いてその出棺を止めたらしい
その頃に、私は人間が死んだらどうなるかというのをかなり考えていたんです」
河合先生は 年譜の中で書いています。
 この絵は 特別この話とは関係がありません
ありませんけど この絵が今日はここにあることと
4歳で 弟さんの死のときに河合先生が思ったこと 言ったこと
台の上に 乗せます

《 2017.07.17 Mon  _   》