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海水浴

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行ってきました 2017年7月 NEKO美術館発

「1年に一回は 海が見たい」
これが 夫セイの 夏に必ず言うことです
信州から 新潟の海辺に 車で行くには トンネルをいくつも通って

2時間位かかって 海が見えてきます
海が見えるからって すっと車で砂浜に入るわけにはまいりません

板塀の目立つ 住宅街に入り込みながら
これが 生まれ故郷じゃないのに なつかしい

うろうろしたあと 藤崎海水浴場に
金曜日でしたが 夏休みでもなく 土曜日曜でもなく
どういうわけか 私たちを入れて3家族だけなんです

夫セイはサンダルを用意してましたし 水着は車の中ではきました
私は 保冷剤をタオルで首に巻き うちわをもって ぺっとぼとる
調子がわるくなった時の用心のくすり などをりゅっくにまとめて
いざ

夫セイは 周に何回か プールに体操に行ってますので
水中眼鏡でぼうしと海水パンツ これで 今回は 足をつけるだけではなく
泳ぐと言います
私は海の小屋にしたら結構広いところで 見物です

私はいままで考えたこともなかったんですけど
海岸は 砂浜のある所が 海水浴場なんですね
石がゴロゴロしている所は どうやらそうじゃないんですね
巨大なテトラポットのあるところも 海水浴場ではなさそうです
これはどういうことなのか 海で泳ぐ夫セイをながめながら
考えるのでした
海辺には 貝殻も落ちていると思ったんですが
これが 海水浴場には掃除したてのように ないんだなあ

ま 夫セイは2回 ゆっくりと泳ぎ あがってきました

で 次は 私の番といっちゃなんですが 丸い石を
ひろいに 別の海岸に 親知らずというところです
ヒスイ海岸にいきたかったんですが でも 大分前におもいっきり
丸い石を拾ったことがあるのですが なくなってませんでした

前のときは 息子らが中学生と小学生位だったかな
娘もきてたかも
私は ふくろに石をつめ込んで 何回か車の所に運んだのでした

こんかいは68歳なので 少し
それも選ばずに ふくろにいれました
これを 並べたり 箱に入れたりして 楽しみたいな

でも夫セイが 「ここにいきたかったんや」という「ヒスイ館」
でっかいヒスイの 岩があったり いろんなカタチのヒスイがあったり
その ヒスイ館に入るとき この石の入った袋が重たいのです
「外へ置いといたらええがな」と夫セイに言われたんですが
「いやよ 」と
しばらく 「いやよ」「おいとけ」を繰り返した後
ヒスイ館のまえに 袋をおいて入りました

見終わって 外に出ますと ありました ふくろ
「車ここに持って来てやるわ」と夫せいが言いました
しかし その車が来る前に
軽トラのおっちゃんが(おばさんかもしれない でもうっすらひげがはえていた)
ふくろをもってつったっている 私の所にわざわざ 来て
「なにもってるのん?」
そう聞くのでした

「あそこで拾った石」と私が海岸の方を指差しますと
「ふーん」と
 「そんなん もってんでも ヒスイ館の人にしらべてもらったら?」とおじさん
「いやよ この丸い石が 好きなんやから」と私
「ふーん」とおじさん

後で思ったんですけど このおじさんおばさんは 私がヒスイをごっそり
盗んで来て「はよきて〜」と逃げる用意をしてる と思ったのかもしれません
だって ヒスイ館の前ですもの
 
私はサングラスの大きなのをしてたし ほっかむりもあやしい

そんなこんなで いま孫を見つつ 石を並べているところです

《 2017.07.22 Sat  _  エッセー 》