河合隼雄 考える人 2008年 新潮社
生きるとは自分の物語を作ること
対談 河合隼雄 小川洋子
一人の人間を表現しようとするとき、作家はそれまでの人生で
積み重ねてきた記憶を言葉にし、お話の形にして、物語を作りだす。
一方、臨床心理士は、自分なりの物語を 作ることができず苦しんでいる人に、
自分の物語を発見し、自分なりの物語を 生きてゆけるように手助けをする。
物語の名手、作家小川洋子氏と、臨床心理の第一人者河合隼雄氏が、
人が生きていくうえでなくてはならない「物語」について、思い存分語り合った
二〇〇六年六月の未発表対談
***
さあ この対談を少しずつ読ませてもらおうと 楽しみにしています。
今日は ここまで?とお思いになるでしょうね。
そうなんです 私はちびりなんです(なんか)
「生きることは自分の物語を作ること」
このことばは どういうことなんだろうと 前から知りたかったんです。
どうしてかって? 「生きてきたことは 物語なんかいな」と。
「そんなふうに 私たちは生きてるの?」「お話とか物語は 絵本とか
お姫様物語だとか そういうことをいうんじゃないの?」
などと 思ったからです。
*
「ノリコの部屋」 今日は黒柳ノリコでございます あっ いつもの冗談です
そうですねえ これは息子Rの絵かなあ
物語が始まりそうな絵ですね。
下にある ふえを 私はどこで手に入れたのかなあ
もしね 自分が無一文で 放浪の旅に出るとしたらね
おしぴん いまはやりのすぐ外せるテープ 黒 茶色 緑の マジックをリュックに入れる。それは
笛吹きの バック 環境設定
で ふえを 若いときに練習しとけばよかったかなあ
持ち運びに 便利だから どこへでも 身軽じゃない
それで なにをやる?
ふえをふく 基本は
これ「予定物語」
「ねえ お客さんの中でふえふける人いる?」
このさそいが 自然にできたら 物語は もっと進展するかなあ
ここまで物語を作ったら きょうはおしまい
「本当にはしたくない物語」
で 物語をこうして作ってみると とても冒険気分
心臓にプレッシャーのかからない程度の