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丘の上の家
山あいの家 NEKO美術館発 １９９４
車でほんの２０分ほどの ところに
人が住まなくなった 家がいくつもある
それも数年前までは ここには老人が住んでいて
畑を耕し 縁側の前には 花畑があったというような
ところが その途中で 人が住んでいる家がある
そんないいかたは変に聞こえるかも知れないけれども
外部から見れば ぽつりと淋しげな 景色だけど
ここの人は 街中に住むより ここがいいのだろうなと
思う
自分が片田舎に 高校を卒業するまで いたからかもしれない
そこに帰れば ほっとしたし 第一住み慣れた所だから
いまでも 丘の上にある家を見ると なつかしくなる
私は今 遠くに行くのが おっくうで
それも かって田舎に住んだせいだと 思うことにしようか
《 2017.03.14 Tue _ 花が咲いていた 》