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ピカソとその周辺

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ピカソとその周辺 フエルナンド・オリヴィエ著 佐藤義詮訳 昭森社 1964

上がり坂  つづきです

 やはりマホガニー製の大きな楕円形の食卓が場所をとり過ぎていたので、会食会が四人か五人以上になると、もう窮屈だった。その陽気さ、睦まじい雰囲気、叫び声、笑い声、討論にもかかわらず、アポリネールがそこでしばしば自作の詩を朗読したり、評論を読み上げたにもかかわらず、マックスの頓知にもかかわらず、ゲルトルード・スタインの堂々たる体格や、世間の期待を背負うヴァン・ドンゲンの髭にもかかわらず、マチスの威厳ある慎み深い態度や、ブラックの少し品の悪い嘲笑や、オランの面白くもない馬鹿騒ぎや、サルモンの頓知や、自分の絵画についての心労から暗くなった顔を一時晴れ晴れとさせたピカソの辛辣な機智にもかかかわらず、仲間のみんなをなお活気づけていた青春にもかかわらず、私は既に一種の早老といったものを感じ、友情の暗々裡(暗い状態のうちに)の衰退を直に鎮まりはするものの、時には異常な憤懣を感じ、毎日同じ顔を眺め、彼らと同じ意見を繰り返し、同じ才能を批評し、同じ成功を妬むということに、既に倦怠を感じていた。
 ついには、本当は極めて徐々にではあったが、内心の分裂が生じてきて、ある時期にはあれほど団結したこれらすべての芸術家たちも、今日の亀裂を覆い隠し切れなくなった。

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ピカソの家のマホガニー製の大きな楕円形の食卓。そこでの若き日のアポリネール マックス ゲルトルード・スタイン ヴァン・ドンゲン マチス ブラック サルモン。ピカソをとりまく 今からみれば 歴史上で大変な人々がつどっていた場所 出来ごとだったんですね。
しかし 当時の オリヴィエにとってはー友情の暗々裡の衰退を直に鎮まりはするものの、ときには異常な憤懣を感じ、毎日同じ顔を眺め、彼らと同じ意見を繰り返し、同じ才能を批評し、同じ成功を妬むということに、既に倦怠をかんじていた。そういうことだったんですね。

オリヴィエはこの倦怠を感じ取っていたんですね。そしておおいかくせないほどに仲間たちの中にそれは這入り込んできていた。上がり坂は少しずつ亀裂を生じてきていたんですね。そんんあさまを直に見てきたオリヴィエは どうするのでしょう


あっ わすれたらいかん!NEKO美術館。
むかって右側のファイナルファンタジーVは子どもの絵です。アニメ時代のね。かたやむかって左側の これは「だれがすわる? だれにでもすわれるいすがある」なんか なにかを言いたそうですが わたしもそう深くは考えていませんよ いつものように。でも考えるほかの人がいたらいいですね。このふたつには古い木の橋があります。これは拾ってきたもので 長い間庭に置いていました するとさらに古びてきていい感じです。
くつべらは父の使ってたものです。なつかしいな。そこにおたまじゃくしが2匹。水たまりなんかが浮かんできます。

さいならさいなら
《 2016.09.14 Wed  _  1ぺーじ 》