棄てようと思ったもの光る NEKO美術館発 2016
竹でできています
母の時代のものです
竹よりプラスチックのほうが 汚れも落ちやすいし
などと
そして棄てようとしたとき
「道」のジェルソミーナのことが出てきて
彼女は そっと 大道芸の終わりに お金を入れる入れ物を
差し出すでしょ
あれ あれは帽子でしたか?
ジェルソミーナの鼻はピエロの赤い鼻
で この味噌を溶く道具は
味噌を溶くから そうなるわけで
ほかのものを 入れよう
おかね
わたしにジェルソミーナのような芸ができるかなぁ
鼻の頭は赤く そうだ赤い丸いシールをはればいいやろ
なんだか似合うな だれよりも
そう思い直して
この味噌溶きは とっておこう