母が兵庫県の家にいる頃
父が亡くなってからの話です
父の手作りの 仏壇の引き出しの辺りから
ねずみがね かりかり なにやらかじってたの
音が聞こえたの
母は心配になって 父にいいました
「あんた どないかしておくんなはれ」
そしたら しばらくたって
家の中に大きなへびが入ってきたんだって
あそこらへんではね たしかに つばめのすを
ねらって へびがはいってくるときもあります
でね 母は へびを見たとたん きゃあきゃあいって
おいだそうとしたんだって
だけどね 「そーや このへびあのひとがよこしたんやわ」
そう思ったんだって
それでね「さあさ 出口つくっとくさかい ねずみとって
帰ってや」ってそのままにしといたんだって
このはなしは 母からわたしのもとに 電話で伝わり
それからね 家族にはなしましたよ
孫にはまだはなしてないんだけど
うまくはなせるかなぁ
孫だったら 「そのへび それで ねずみくわえて出て行ったの?」
って聞くかもね
母は そのことを こういったよ
「それでなぁ それから かりかり いわんようになったで
へびもいつのまにか おらんようになってなぁ」
この絵?関係ないかなぁ