あちゃらの世界から NEKO美術館発
あちゃらの世界から
おりてくるとき
まだ あちゃらのことを
からだがおぼえてる
なんちゃってだけどね
だけど こんどは
河こえてさ こちゃらの世界に
たどりつかねばならない
それがけっこうの河でね
あ そうそう
河を渡ってる間に よーく
思い出さなきゃね
ええっと ええっと
いったいわたしは 何のために
行くんだっけ 地球にさ
あ もう忘れかけてる
どこからか まだあちゃら語で
「あのね あんたは 地球でね
肉体というものが 与えられるから
それを使って 充分に楽しんで
らっしゃい」
だって
そうか 忘れないようにしなくちゃね
「大丈夫よ 夢であいましょう」
「夢中になるのなかにも 夢って書いてあるから」
ふーん
「ま いまはさっさと泳いで河を渡るのよ」
「地球では ハプニング多いからね。そんなときに
不思議とこちゃらのことを 思い出したりするものよ」
ふーん わかりました
「バイバイ いってらっしゃーい」
「わたしたちに いろんな体験を見せてね」
***
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