NEKO美術館 成瀬憲子

ミッキー　１９８２　NEKO美術館発

「だれが　ミッキーをこんなところに入れたんよ！」

わたしは　おこりました。ミッキーでも　動物だから　小さな子供のところにのせたりしたら　衛生上わるいわと

わたしは思ったのです。

「Yやろ。きまってるわ」

「ぼくちがうわ。かってにはいったんや」

「うそばっかり。ろくなことせえへんなぁ」

いたずらをするといったら　たいがい息子のYやと　わたしは思い込んでいたのです。　こんな手の込んだいたずらは　小さい子にはできないと思ったからです。　そうそうなんのはなしかといいますと　じつは生後８カ月の息子のKの乳母車にミッキーがのって　ぐーぐーねむっているのです。

我が家には　その８カ月の赤ん坊用の乳母車と　三歳の娘がのれるバギーがあります。

２台とも　ミッキーの小屋と同じところにおいてあります。

Yをおこった後　Yはどこかに遊びに行ってしまいましたが  しばらくしてふっとその乳母車を見ると　たしかミッキーをそこからおろしたはずなのに　ちょこんとすわっているのです。

ミッキーが　自分でのりこんだというわけなのです。

「まさか....なんてことを。　Yにわるいことしたなぁ」笑いながら反省しました。

Yが遊びから帰ってきてから　乳母車にすましてすわっているミッキーとKの写真を

とりました。

＊＊＊

ミッキーはねずみじゃありませんよ。うちの犬の名前です。

わたしは　今でもとても疑り深いところがあります。それはもともとの性格でもありますが　まぁ　犬が　こんなことをするなんて。　子どもたちが気持ち好さそうにすわってるのが　よほどうらやましかったのでしょう。　そのころミッキーはほんの子供の犬でしたね。

あっ　話は変わりますが　画面を小さくできました。なんだか久しぶりに　うれしいなぁ。　「英数」のところをおさえて数字を７１０→４００にすると　そうできるんです。

なんのことかって？　ま　いいですね。