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だからあ

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「見えない物体」をまさぐりつづけている
瀧口修造は ジャコメッティの「見えない物体」と題された
彫像について そんなことを書いていた
芸術家だけではなく 小さな子供も 点や◯などで まさぐっているのかもしれない。
ただ、大人の芸術家(ジャコメッティがそうだとしたら)よりしつこくなく 結論をだすのかもしれない。

面白いことに きょうのファイル(たくさんあるなかで 今日開けて見たファイル)には
「わたしは 本当は画家なんかをやっていたいのではなく 芸術家をはげまし刺激する役割になるような気がする」と書いている。47歳とある。
あんまり芽を出さない私が 都合良く変身しようとしたのかもしれない。それでもこのちょっとしたことは今日はシンクロニシティだと思うことにした。

 瀧口修造はジャコメッティの作品をこんなふうに表現していると(今日の1ページでわたしは驚いているように)感心した。 そして瀧口さんはその文章だけで 「ジャコメッティの作品を見るのはいつでもいいや」と想像する楽しみを与えてくれた。

しかし 49歳から20年近くたっているのに あれ わたしは 人の作品に一瞬「ふむふむ」と短く感心するだけでいっこうに進歩が無い。こまったものだ。「いいね」ぐらいなことしか云わない。そんなことフエイスブックで「いいねボタン」がやってくれる。「これはいただけないね」と闘いを挑むと必ず後味が悪くなる。つまり...
「どこかのだれかが 退屈しのぎに シンクロニシティあそびを してるんやわ」
「他に なにか いいたいなあ」そこできょうは とまろうとすると 
負けたくないわたしが顔を出して
「あんたは 今 自分の作品のことを書いてるのよ。どんな作品にも ええかっこうさせて ブローチつけてやったりして 自慢めいたこともして 一つのこらず表舞台に立たせようとしてるのよ」そう言った。

《 2016.01.08 Fri  _  エッセー 》