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福郎全身で歩いて来る
布で描く NEKO美術館発 1989
大阪の交野市の月6000円のアトリエの前で
作品撮影
あのころ 自転車でごみひろいに夢中やったなあ
ごみひろいなんて呼び方 申し訳ないくらい
宝探しのようだった
前の晩なんて うれしくて ねられないくらい
ゴミの山が見えて来る
なにもかもがそこにあった
足のしっかりつく ままちゃり
背中には こどもをおんぶして
わたしのそのかっこうで出会った人は
ふりむいたかもしれない
わたしは まっすぐ先を見て
しかし自転車を ぐらつかせながら
走っていたはずだ
人目を気にするより
ごみのほうが気になっていた
それらの収穫物は
ときにこんなものとなった
このときは 熱中しすぎて
あとで 熱を出した
《 2015.12.16 Wed _
オブジェ 》