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父や母

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2008年のお盆の前日 日記帖のなかから はがきが出てきた
母が父のかわりに書いた 神戸の病院からのはがき
父はもうながくはないそうだとわかった
この大学病院から自宅の近くの医院に帰ることになった
見送りに 何人かの親戚が わたしたちもふくめて 来てくださった
兄たちもいた 
はがきによると 父はせっかくみんなが来てくれているのに
気難しい顔ををしていて 申し訳なかったと 書いている
みんなにお礼を わたしから云っといてほしいと
あわただしく タクシーで帰ったので おなかがぺこぺこで
おいしいおすしごちそうさまと
みんなにいただいたおみやげをゆっくりいただきますと書いている

まるで なにごともなかったように はがきの文字はある
母は 父を帰った医院で看病した 父は3ヶ月でいった

そんな母もいってしまった
わたしはいったい父と何年一緒にこの世でくらしたのだろう
父は1979年になくなっているから 30年だ
母はどうだろう 母は1994年に亡くなっている 45年間だ

父はこのがらの浴衣を 盆踊りの時に着てた
へたくそな くるまにして 記念にとってある 
《 2015.11.25 Wed  _  思い出 》