NEKO美術館 成瀬憲子

おぼんの日に

のりばっぱ（N)　夢で　親友だったMちゃんを見ましたよ

聖ムラカミ記者（M）えっ　僕に次いで　Mさん！

（N)　何人かの学生が　同級生のようなんだけど　集まってるの　そいでねあいかわらず私は　まず　お手洗いに行ったりして　出てくると私のそばにきて　おしゃべりしてる人は　女の子で　背が私より小さいの　つまりMちゃんじゃないのよね

（M）そうなんですか　のりばっぱ　以外と素直に行動できないとか？

（N)　そうなんよ　その子はかわいい服装してる　でねふっとむこうのほうに　窓辺に腰掛けてる女の子が　親友Mちゃん

（M）そのMちゃん美少女でしたよね

（N)　そうなの　高校生位　さわやかに窓辺に腰掛けてるの

（M）それで？

（N)　私はその姿を遠くから見てるの　

（M）それで？

（N)　そのうち　Mちゃんは　やってきた大きめの車に　何人かと乗って　行ってしまったの

（M）どうして　声をかけなかったのですか？

（N)　どうしてかなあ　かなしいなあ　どうしてかなあ　Mちゃんは　去年亡くなったんだっけ　独身の時も　結婚してからも　文通してたの

（M）僕もそうですけど　Mさんも　あっちへ行ってからも　のりばっぱのこと　思ってますよ

（N）そうだといいな　それにしても　Mちゃん　なんであんなに　美少女になってるの

ムラカミ君も　美少年？

（M）え　まあそれなりに

（N)　Mちゃんは　普通で　やさしい子で　私と親友でいてくれたことが不思議

（M）そういうこともあるんですよ　あれ　M&M　あっちで仲良くさせてもらおうかなあ

（N)　よろしく　ああもうちょっと　素直に「Mちゃん！」って呼べばよかった

（M）これからでもいいから　呼んでごらんなさい