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おたより
『キャラメルひろい』
わたしのふるさとへのタイムスリップ
きのうのご飯何食べたかも 覚えていない私ですが
この「１シーン」
しっかり頭の中に のこってます
さてわたしはどれでしょう
そう 思案顔の その子
このキャラメルひろいは 小さいこどもだけ
ちいさい子は じつは おばあさんより
記憶の 宝箱が しっかりあるようです
先生の声「キャラメルは一箱だけですよ」
わたしは その声を聞いて迷った
「ちゃんにたのまれたんだ。ひろてきてわたしのぶん」
「さあ おわったこは おかあさんのところにもどって」
「２つ ひろうべきか このまま１つで ひきさがるべきか」
という「１シーン」
いろんなことを 忘れていきます
この「１シーン」はどこまで わたしのなかで
のこりつづけるのかな
＊＊＊
おたよりありがとうございます
この「１シーン」まだ大丈夫 おぼえていますよ
こんど８８才くらいに 「おぼえてますか？」しますか
えっ ９８才 やばいかも
それにしても 写真って すごいねえ
この小さい子 わたしなんですか！
《 2015.07.08 Wed _ エッセー 》