NEKO美術館 成瀬憲子

横浜にいる兄に　会ってきました。

久しぶりです。兄ももうすぐ８０にとどきそうです。私の一番上の兄なんです。１３ちがいます。「ねこの世話をしてたから　なかなか出歩けなくてねえ」というのは　なかなかいえません。だってこの私の「兄ちゃん」はけっこう大変な病気なんですから。

この兄ちゃんは　源氏物語からはじまって　中国の古典文学　そして遥か昔の伝説の動物や鳥が　ふしぎなのがいるようですが　それを研究してるそうです。学者は　いろいろ資料をとりだして　それから　「こうなんですよ」と書かなきゃいけないんですね。その文献というのか　立派な本が並んでて　本のすきまにちょこっとだけテーブルがあって　そこで　お姉さんの手料理をぱくついてきました。とまととええとぶろっこりーじゃないあれ（いつもこう）。ごーやとえのき。しゃけ　さかなのひもの　しょうがとれんこんのはいったすめし　あさりのおすまし。おいしかったなあ。でも兄ちゃんは　あんまり食べないのです。食欲がないんだよと言います。私もこのところ食欲がなかったんですが　このごはんで　いっきに食欲が出ました。どちいかというと口うるさい姉さんなんですが。　やっぱり曲がった腰で　りゅっくせたろーって　買い物に行くそうです。旅行用のくるまのついたキャリーバッグはどう？というと　あれはかえってしんどいんだそうです。

坂の多い所に住んでいて　つえをついた兄ちゃんと腰がしんどい姉さんでした。

兄ちゃんは駅でまっててくれたんですが　さてどういうかっこうをしてたのか　今描こうとしても　しっかり思い出せません。

おたよりおまちしてます。といっても兄ちゃんは　勉強。