KURATAさんからのながいながいおたよりです。いつごろかなあ 2000年とあります。
みをぎさんのおたよりも 毛筆。
ところが私はというと ボールペンで書いたりして ますます達筆から遠ざかって行きます。
「これはどう読むのかなあ」などと読んでみるのは いまごろ「1ぺーじ」でも昭和18年発の本を読んでみたりして 昔に手を触れてみるのが けっこう面白くなってるようです。 さあ どんな事が書いてあるのかな。2000年にいただいたときには しっかり読めませんでしたが。 英語でもむずかしいと思ったら まったく読めない事がありますよね。
でも読める所を読んでみたらいいのかも。
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こちらは今桜の真っ盛り、桜曇りの下を歩いているようです。
(井の頭公園)そして池には ニューフェイスの小型カモが20羽位浮いております。
とてもかわいく ニューモードの黒白で モダンで "金黒羽白"という名だそうです。冬の始めに来た何十羽のふつうの鴨はすでに去り 今年はじめてのニューフェイスも間もなく飛び立つでしょう。
次は亀と色とりどりの鯉が出番になります。亀は水面から首だけをのぞかせ 餌をやるとパクつきます。
芽柳にとまるカラスは団十郎。私は鴉(からす)が嫌いでしたが さわ緑の柳すだれごしに ぬれば色のカラスがとても美しく見えました。
裸樹の幹に自然の浮き彫りのように見える馬や龍が面白く 毎日見ても見あきる事なく
巨きな樹の根本にこぶのように根ツユが 小さな仏像のようで 毎朝立ちどまって 手を合わせたい気持ちになります。 五体を潤すふれあいが多いです。
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何年も前の手紙は 私がKURATAさんに報告したわが家の子どもの事もあります。末の子が病気をして その時にいい先生に巡り会ったと喜んで報告した事 あのときはだれかれとなしにその話をしていたように思います。それから何年もたって またいろんなことがありました。どこのお家もそうなのかもしれませんが うかんだりしずんだりです。 ぷくぷくです 助けてください。
私よりだいぶ先輩のKURATAさん。みをぎさん きっといろんなことを経験して来られたと思います。
今まで嫌いだったカラスが美しいと思ったり。根つゆがちいさな仏像のようにみえて手を合わせたくなったり こうして みんな生きて行くんだなあと 思います。
おたより 少しづつ 書き写してみたいです。目で追ってる位では 読めません。「やっとわかった!」とうれしくなったりしますよ。