『外骨という人がいた』赤瀬川原平著 白水社 の続きです。 虫眼鏡必要かも
男の本がはたして女の書くものの参考になりうるのか、などと偉そうでふとどきなことを考えている私なのですが。(右手は1ミリの傷跡を保護するために白い手袋をしています。関係ない、はい) それでも、おかしいものは笑うほかないのです。 読むものの文学性、一回実行してみようかな。どこかで聞いたことがありませんか。そうだみをぎさんが私の絵を見て、そんな言葉をプレゼントしてくれたのでした。その時私は感激して描くものは描き、それを見る人はまたそこから創造性が生まれると思ったことでした。まあ、簡単に言えば私の絵をみて、見た人がかってあったことを思い出してくれる、というようなことなんですが。
さて、この1ぺーじで私は思い出しましたよ。姦通しそうな女房の話は別の方にお願いするとして、金持ちが強窃盗(こんな言葉あるんですね)や詐欺恐喝の被害を避けるには、のところです。
ー邸内の小家(こんな言い方するんだ)を警官に貸して、己の表札の横へ巡査何某の表札を出さして置くのが安全第一であるー
昔うちの母の実家の横が派出所だったそうです。巡査さんは祖母のことをお母さんと呼び、巡査さんはあがりこんでいっしょにごはんを食べていた、らしいです。まあこれは海辺ののんびりとした話です。物語とするには短い。
もう一つ。私の話です。独身の頃、就職をして数年仕事場の寮にいました。前にも話したことがありますが、寮というのは五階建ての建物の中に一つしか電話がない。今はそんなこと携帯やもろもろの道具で何の問題もないのですが、不便です。 ちょっと出かけるのも、バスでけっこう遠い。 で、出たのです。 下宿は仕事場のところで売店をしているおばさんに紹介してもらったんですけど。(あのおばさんはめちゃおもしろかったなあ)
その建物が警察署の駐車場にあったんです。
「とっちゃん(わたしはこう呼ばれていました)、ここなら安全やで。 おっさんが窓からのぞいてても、もしもしとおまわりさんに声かけられたらおしまいや」などといいながら。 そうはいうものの、男性からなかなか声がかからないのが、こまりものでしたが。 寮は三畳で、「にわとり小屋」などといってたんですが、その下宿は四畳半だったかなあ、六畳だったのかハッキリ覚えてないんですが、トイレは共同で外に一つ。 炊事場らしきところも外に一つ。 お風呂は銭湯。 しかし、なんといっても、警察署の駐車場の中。「安全第一」
ある日、私の寝てる(起きてる場所もいっしょ)夜にあった話ですが・・電話がかかってくるのです。 親からです。
そのころ私は親にお見合いを何度もさせられて、それもうまくいったことは一度もありませんでした。 言いたくないのですが断られ続けていました。 どんな女やというわけですが。 「この子には黒いうずがうずまいている。こんどのお見合いでだめならば一生ない」と母は某易断から言われたそうです。 だから親もこの末娘を何とか嫁に出さねばと必死でした。 わたしはそのお見合いの予定の日に、登山部で「剣山」に登ることになっていました。 私はしんまいですからトイレットペーパーをリュックにしょって登るはずでした。 一応やっぱりトイレットペーパーは大事です。 責任感だって一応ありますからね。
「無理」と母に答えます。「あんたはせっかくの話を山ぐらいのことで」と怒ります。父も「これに応じなかったら勘当や」と脅しにかかっています。
その時、外では警察の「車の検問」があったのです。
ぱっぱっとライトが点滅して、ぴぴぴとかいろいろがやがやと。 その声がうるさいので、いらいらしてきて、「わかった、これからは絶対お見合いはしませんよ。勘当結構!」と大声で叫んだのでした。 優柔不断な私がね。いつもは最終的にはお見合いに同意してたのにね。 検問は「ざわざわ」するもんです。 それからお見合いはしなくなりましたね。
でしばらくしてやっと結婚をするのですが、「黒いうず」はどうなったんでしょうね、困った時にはこれが「うずまいてる」と思いますよ。 でもそればかりではありませんでした。
ただ、あの攻防戦はなかなかのもんでした。
あの電話での大声の攻防戦をもしかして、おまわりさんは聞いていたかも、もちろん残り2人の下宿人の女の子も。スピード違反の人たちも。 大声出してましたからね。 この話は結構なつかしいですね。
「安全第一」の話はこれでおしまい。 読む側の文学性、ん・・どうでしょう、みなさん。
あしたはどうなることやら「安全第一」 さいならさいなら