Sちゃんの手紙です。彼女のおばあさんが(祖母)病気になったときは1991年だったのか。さていってみますか。亡くなって久しいのですが。
祖母のことを書こうとするととまってしまうのです。 何から書いていいのやら。元気と云えば元気で、ちょっとボケてみたり、忘れてみたり。夜中の12時にご飯を食べて、12時だからごはんの時間だと 昼と夜があべこべになって ボケたかしらと思うと いつもと同じに生活が始まったり。 年よりは良い日 悪い日が有ると 近所の人は云っておられます。
口内炎が出来て 薬を塗っていたのですが あまり痛がらないので 良くなったのかと思っていたら 片側のアゴがはれているので 聞いてみると 痛いというので 口の中を見るとかなりうんでいるので 飲み薬やら塗り薬やらあげていますが 忘れていたりして いちいち聞かないとはっきり云いません。 出雲人は忍耐強いけど はっきりしないので どうしたものかといろいろ考えています。
病院で長い時間を待つのはしんどがるし 近所のお医者さんに行こうともしないし、連休明けに相談に行ってこようと 母と決めたところです。
食べ物は良く食べています。しかしかたよった食事です。わかめの粉をご飯にかけて食べています。お菓子とみかんはきらさず食べていて 食べられるからいいと思っています。
父と喧嘩をするのが少し減ったかな。 父もボケる年なのです。 家の中は世間にわからないのですが 親子で仲が悪いと 何とも云えない状態になるのです。二人共 自分がわからなくなるようです。 近頃は落ち着いています。 細かい事に目を配っていられなくなります。 年寄りは子供に帰ると云うけれど 当たってます。 祖母はいつも自分が幼かった時に おじいさんに大変可愛がられた事をくりかえしくりかえし話します。 わが家は大人四人 よくない家庭環境なのです。 口を開かずにおれば 一年でもしゃべらなくて済むのです。口を開かずとも分かってしまうのです。
年寄りは目を離すと ておくれになりがちです。 私は反省している所です。 病院に行ったら 年寄りは悪くなるとすぐに悪くなってしまうそうです。 少し待ってなどと云ってられないそうです。 あまり痛がらないのは 痛さが鈍ってるそうです。 若い人ならとても我慢できない事でも年寄りは出来るようです。 痛がれば気の毒になるし 可哀想にもなるし。
何分にも94歳なので 手がかかります。 一週間ほど病院に通うことになりました。
一段と寒くなってきました。皆様お元気で。 かしこ
***
Sちゃんおたよりありがとうございます。あの頃は94歳のおばあちゃんの看病でたいへんでしたね。この手紙は 私も年老いた母と暮らしたのでその場の雰囲気がよくわかりますよ。本人は病院に行くのにも孫やよめさんの世話にならないといけないので、もつい少々のことは辛抱しようと考えるのでしょうか。こちらもついそのままにして日がすぎてしまいます。ぎりぎりになって病院に連れて行くのですが、だいぶ悪くなっていたりします。わたしはよくそのことについては言い訳をしていたのですが、Sちゃんは反省していてえらいです。 お父さんとそのおかあさん(英語では夫婦、でもこの場合は親子です)どんなことでケンカになっていたのかしら。親子は遠慮がない分、ケンカも激しかったりすると言いますよね。私も母とよくケンカしていました。育ててもらったのに、その途中でのことをしつっこくおぼえていたりしてね。いろいろそんなこともあってケンカになるのかも。 今も冬。ちがうのはおばあちゃんはもう亡くなっているということ。私たちがその年寄りになっているということ。それでも94歳まではだいぶありますが。
おたより現代版おまちしてます!