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日々

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のりばあ(N) この作品はお重の中の、ええと
ぱんぱらぱーん(P)「月」にしとこう
(N) ところで今日は「サイフの中身」という私のエッセイにするね
(P)聞いてやって下さい
(N) 「あっ ちょっと今週は」保険の集金にくる人に私が答えてる。 「あっそうですか。都合がわるい。そいじゃあ立て替えて入れておきましょうか。切り替え日が24日なんですよう、今月の」保険屋さんがいつ集金にくるのか、毎度忘れる。保険料の10200円は一年に一回の確か家財保険だ。 わたしは電話で受け答えしながら、いろんなことを考えねばならなかった。
サイフの中には15000円と小銭がちょっとしかないということ。2、3日のうちに5人の子供の学資保険が12000円いること。そしてこのポケットのサイフの中身15000円が今日あるということ。
「お金が今日はないので」とことわることなど私は平気になっている。 それでも何度もわが家に足を運んでくれている郵便局の人のことも気にかかる。 都合のいい日を知らせてほしいというふうにポストにメモが入っていたので、家財保険の次が郵便局の学資保険にしょう。 結構こういう判断はぬかりがないと私は思うんだけど。「今日は22日ですよね。10200円、ええっと今日お願いします」と言って電話を切った。(今日じゃないとお金がなくなってしまうから)わたしは心でつぶやく。「他に何か・・忘れてないかな」と。  で、忘れていた。あじの干物を焼いていたんだった。
「家財保険のお金は2時におうかがいします」と真っ黒になったあじの干物、ならんで立っていた。

(P)こんな話のながれ、人にわかるかなあ
(N) そうか。私の中ではつながってるんだけど、
(P)「保険って、貧乏時代けっこうこたえるのよねえ」そー言いたかった?
(N) 後回しにもできないし。だけどこの話、今読んでみてやっと思い出したわ
(P)忘れるんだねえ。上手くない?忘れるの
(N) 上手いかも


《 2015.01.09 Fri  _  オブジェ 》