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『植草甚一コラージュ日記』の続きです。

この文面の前にすこし文章がありますよ。

一月十二日、GW・月・九時に起きた。このところ早起きになったので、ゆっくり原稿が書けるような気持ちがする。

***
GWって何だっけ? 植草さん、早起きは新年にあったての「今年は早起きするぞ」のあれですか? それとも「老人は早起きなんよ」、いやこれはどうもちがうなあ(かってに想像するなよ)。 私、せんべいかじりながら人差し指パソコン打ってます。(そうかそうか) 植草さんはコーヒー飲みながら、原稿書くんでしょう? わかってますよ。こういうの「ながら族」っていうんでしょう?(ちょっとちがうんでないの) テレビ映画を見ながらでも、他ごとをやってたりするので夫せいに嫌がられていますが。(当たり前だ)でもここだけの話「ながら」のほうがよく映画がわかったりするんです。あっすみません、これは「植草甚一ショウ」なのですね。 「鬼平犯科帳」のサスペンスどうなっているか図表にする、ははーん、サスペンスってこういう楽しみ方があるんですね。サスペンスパターンですね。夜まで熱中か。

一月十三日、またGW、わかったGood  weather や。いい天気ってこと。
梅公(わたしまで呼び捨てにしてすみません)に例のサスペンスパターン十八種をゼロックスさせる。十八もあるんですね。 リーヴル・ド・ポシュという本。どんな本だろう、十六冊も買ってる。 平凡な「日米比較論」どんな話だったのかなあ。 洋書バーゲンの場所にもどって、さらに二十一冊か。 なんか私のフリーマーケットの動きと似てるなあ(本と服をいっしょにするなって)。ゴミ拾い(別名・宝探し)にも行動パターンが似てる(おいおい)。
ディケンズ研究、もうついていけませんよう。 バザーキャラヴァン(こいうのあったんだ)でヒヤかしすぎて「見たことのない」コーヒーカップと灰皿を(見てみたいよう)買う。 朝から晩までこういうふうにほっつき歩いてたというわけだ。 これが男の本質だ、ロマンだ、夢だ、うちどれがあってますか? 植草さん、この年齢は後で疲れが出るんじゃないですか? でもやめられませんよね。

一月十四日、ペラ五枚、これが仕事のなんとか用語(業界用語?)なんだな。推理小説紹介を書くんだ。 どこの出版社も「本紹介」のただ本がある。 私はただなので数冊喜んでもらってくる。 そして結構熱心に読む。 作家によるエッセイなんかおもしろい。短いしね。 植草甚一なんて出てたら、まっさきに読みます、はい。 作家の人って、芥川賞をとっても、それだけじゃ生活大変なんだろうな。 だからして、注文があるといろんなものを書いているんだろうな。 講演しにいったり。ふむふむ。 テレビに出る人もいるな。ラジオだって。仕事は選ぶのかなあ。苦手な仕事は?など。
うちの夫せいは、われらが貧乏時代、「みんな、なにをして 食ってるんかなあ」とよく聞いたり言ったりしてたなあ。 植草さんの貧乏時代、あったら知りたいもの。
梅公は梅子さんなんだ、めでたい名前だよね、ちなみにうちのお母ちゃんは鶴子です。めでたいでしょう?  植草さんの写真撮影か。 あの植草ファッション。ラッパズボン、あの年でぶっ飛んだファッション。帽子も。 
 どうもからだの調子がよくないか。写真撮影で疲れたんですよ。ガッカリした気持ちになる・・計算すれば68歳ぐらいではないですか。ハードスケジュールじゃないですか? ウエスタン小説のセレクトの件で仕事の手紙ですか?どんだけひっきりなしの売れっ子やったのか。 
  編集の人たちとコーヒーのみながら話をする。うけないときもあるんだ。(それ聞きたかった) 植草さんは会話するときどんな口調でどういう話に持っていくのかなあ。書くのも話すのも面白い人だったのかなあ。両方あれば鬼に金棒だね。(あんた作家志望なの?)
仕事のない者にはうらやましいような植草さんですが、お体を大切に(といっても植草さんはもういない)。1976年。1979年に亡くなってる。

《 2015.01.09 Fri  _  ちまたの芸術論 》