のりばあ(N) 狭間二郎はプロレタリア文学運動に彗星のように現れ、消えていった詩人の一人なのだ
ねこのムラカミ記者(M)どうしたんですか、えらい力入ってますなあ、今日は
(N) ここに新聞の切り抜きがあるんですよう
(M)そうなんですか。その詩人のことが書いてあるんですね
(N) 「女工より」
「悔しい事もつらいことも破れかぶれの小唄にまぎらして来た娘さんたち」と語り かける詩。厳しい労働で使い捨てにされる「女工」の境遇を告発したものだ。と書いてあります。この詩は、小林多喜二の衝撃作「一九二八年三月十五日」が発表された『戦旗』(1928年11月号)に収録された。と。
(M)のりばあはこんな話にがてじゃないですか
(N) たしかに。この詩人が「畜生つ!」(6月号)、「秋」(12月号)、翌年1月号に「復讐」を発表し、その後『戦旗』上からは消えていったと。当時は謎の詩人だったと。狭間二郎は後に画家として知られるようになったと。本名は菅原芳助。
(M)なんかぼくおむつがずれおちそう
(N) そうでしょ。でももうちょっとがまんしてね
(M)うう・・
(N) きのうみた映画はなんていったっけ。ええっと、「わたしのグランパ」
(M)「わたしのおじいさん」
(N) よくできました。そのおじいさんの役をしたのが
(M)菅原文太、あのしぶい
(N) ヤクザ映画だって、ほかにもいろいろ(思い出してくれよ)
(M)亡くなりましたね
(N) 高倉健だって
(M)ああ、ぼくはまだ生きてるのに
(N) その菅原文太のお父さんがその詩人なの
(M)ええっ!画家でもある菅原芳助
(N) 感動でしょ、なんだか
(M)感動!お父さんもしぶかったかなあ
(N) そうかも。人を知るって、ドアを開けて驚きながら入っていくようなものね
(M)そうね。これはNEKO美術館のドアですね
(N) 気をつけてお入りくださいね
(M)のりばあも体に気をつけてね
(N) うう、ムラカミ記者にいわれるなんて
(M)今日肉球冷たいわい
(N) さすりましょか