2022.07.01
NEW FORMAL|ボタニカルタイツ編
【素材】 綿85%・ナイロン15%
【サイズ】
丈(かかとまで)/ 106cm 股上 / 24cm 股下 / 82cm
足サイズ / 22.5~24.5cm
「yt-13 コットン~botanical~タイツ」
なんと、フォーマル用にタイツまでつくってしまいました。
ここ数年、フォーマルウエアの足下はオーソドックスなストッキングだけではなく、柄ものの靴下やタイツを履く人も増えてきたように思います。
ブラックフォーマルを着る正式な場では、柄のタイツはちょっとむずかしいですが、卒入学や習い事の発表会や結婚式に出席したときなど、ハレの日はシンプルなドレスにちょっとだけ華やな足元にしたいな。してもいいのかもな。と思うようになってきました。フォーマルウエアも、従来の形からすこしだけ幅が広がってきているように感じます。
アトリエナルセでも、シーズンコレクションの中で柄のタイツは何度か作ってきましたが、冬仕様の厚手のタイツだったのですよね。薄手のハイゲージで柄タイツ、つくれないかなあ〜と、靴下工場の方に相談したところ、「やったことないけど、ちょっと考えてみます!」といろいろと試作してくださったのです。
アトリエナルセのソックスを長く作ってくださっている奈良にある靴下工場さんは、社長がお若い。うちみたいに、小規模なブランドなのになんだかおもしろそう。と思ってくれて、いつも力を貸してくださるのです。ありがたい・・ありがたいのです。
最初は、薄手のハイゲージソックスがあるのだから、タイツでもできるんじゃないか?と軽い思いつきで相談してみたのですが、試作品ができるまでの間、意外と薄手のコットンの柄タイツって市場であまりみたことないし、機械的にむずかしいのかもしれないなあー。と半分諦めかけていました。
しばらくして送られてきた試作のタイツが、理想どおり!そうそう!これこれ!この薄さのタイツ!
どうやって作ったのかは企業秘密ですが(笑)でも、薄くてストッキングみたいな、でもコットン素材のハイゲージの柄タイツができたのです〜〜〜。拍手!
薄いから、伸縮がわるくて履き心地はよくないんじゃないの?と思われた方もいるのでは。
いえいえ、伸縮もよいのです。かといって、だぶだぶにゆるゆるになるわけでもなく、ほどよくフィット。
また、股上と股下も長め。股のところでつっぱる感じもありません。着用感もいい。
そして、ストッキングみたいにすけすけになる感じではなく、肌の透け感はない程度の薄手素材。素材もポリエステルやアクリルではなく、最高級のエジプト綿のガス・シルケット加工(※)の糸を採用。鮮やかな発色、丈夫、シャリ感、絹のような光沢感のある糸です。まさに、フォーマル向け!なタイツができたのです。
※)ガス・シルケット加工糸/表面の毛羽や雑物を焼き取った糸で、おもに綿ガス糸のことをさします。この工程を経ることにより、綿繊維の表面が加熱のためにろう質が柔らかくなり、繊維の結合が強化されることになり、織物の経緯(たてよこ)いずれかの原糸に施されるほか、細番手のカタン糸にもガス焼きを行うことがあります。またシルケット加工をすると、表面は平滑となり光沢がつきます
色は、シックな印象のブラックとすこし華やかな印象のグレイの2色。
柄は、足首あたりまでしか配置していないから、太くなってくるふくらはぎから上は無地。履き心地のよさは、柄の位置も関係しています。柄がたくさんはいっている部分は伸縮がやや悪くなるんですね。なので、足首の細い部分にだけ配置。
アトリエナルセのフォーマルウエアの丈が長くなったので、見える部分にだけ柄がみえるように配置しました。
シンプルな装いの足元に華やかさがでて、とてもいい!
名脇役のフォーマルタイツができました。
以前のフォーマルワンピースをお持ちの方にも、もちろん合わせて履いていただけますね。組み合わせるアイテムが変わると、また新鮮な気分で着ていただけるのではないかな。と思います。
モデル/横田美憧
ヘアメイク/大池悠紀
撮影/枦木功
エディット/晴山香織
nayt-13 formal cotton ~botanical~ tights
col. gray / black
size. F
material. 綿85%ナイロン15%