2021.03.11
コットンデニムのペックトップパンツ、2021s/s ver. / text.成瀬文子
さて、今回は「ペックトップパンツ」のハナシ。
今シーズンは、デニムのアイテムがつづきます。
「コットンデニムのペックトップパンツ」、このパンツのデザインの特徴は、股上が長く、ヒップまわりは大きめで、裾にむかって細くなる、洋梨のような形のパンツ。
はじめてつくったときは、38サイズに該当する1サイズのみだったのですが、そのうち40サイズもできて、今回は42サイズもつくりました。
そして、生産のたびに丈の長さをアンクル丈だったり少しロング丈にしてみたりと、微調整しながらつくってきましたが、今回は、初めて全体的なパターンを見直しました。
はじめてつくったのは、2014s/sシーズン。今からもう7年前!
なんでしょうね、7年くらい前なんて、ちょっと前に感じてしまう今日この頃・・・。ついこないだのことのように感じてしまいます。
それはさておき、このペックトップパンツは私が日常的によく履いているデニムパンツです。デニムがとてもいい色になってます。
それこそ、7年前は1サイズしかなかったので、現在の38サイズに該当するサイズをよく履いていましたが、その間に体型はゆるやかにまるくなっていき、ヒップの位置もやや下がり(泣)、38サイズが似合わなくなってしまったことで、最近は40サイズを履くようになっていました。ジャストサイズではなく、少しゆとりのあるサイズ感が好みになっていたんですね。
・・・と、そんな近況のなか、今、改めてもっとこうだといいな。というところをこまかくアップデートしてみることにした、それが今回のリデザインです。
前回のデニムのサロペットパンツもそうでしたが、今回のペックトップパンツもサイズによって、履いたときのイメージがちがってきます。
どんなイメージで履きたいか。というので選んでもらえるパンツなのではないかなあ。と思います。
今更の話ではあるけれど、パンツは履き方や履くサイズよっても、パンツの特徴がでる、でないは、ありますねえ。
(各サイズ寸法)
【38サイズ】脇丈96 / W75 / H99 / 股上31 / 股下64 / 渡巾31
【 40サイズ】脇丈98 / W79 / H103 / 股上31.5 / 股下65.5 / 渡巾32.2
【 42サイズ】脇丈100 / W83 / H107 / 股上32 / 股下67 / 渡巾33.4
そんなわけで、今回もデザイナーである私がそれぞれのサイズを履いてみました。
何度もいいますが、158cmで体重は40㎏台後半。寸胴体型。
ちなみに写真は、カメラ位置がやや下にあることで思いがけず「脚長効果」がでているような気がして、「まるで洋梨のような」というペックトップパンツらしいラインはすこしわかりにくくなってしまっているかもしれません。ただ、モデルさんが着てくれている写真はそのあたりがバッチリ出ていると思いますので、私の写真とモデルさんの写真、合わせて参考にしてみてくださいね。
まずは、38サイズから。既製品でいうと、Mサイズ、9号にあたります。
38サイズ、どうでしょうか。
158cmのわたしが履くとウエスト位置はジャストの位置になります。でもきつすぎない。
腰回りが細い方ですと、もう少し下げた位置で履くほうが「まるで洋梨のような」ラインがよくわかります。(モデルのsyoちゃんが着用した感じがイメージに近いです)。
でも、すっきりとスリムなサイズ感、ひさしぶりに履いてみるとなんだかうれしい気分になります。最近、だぼっとしたパンツを履くことが多かったのでちょっと新鮮にも思えるサイズ感です。
以前の38サイズは、もうちょっと横に張っていて腰回りやヒップラインが大きく見えました。あたらしいver.の38サイズはちょっと細身のパンツを履きたいなあ。というときにきれいにすっきりと履いていただけると思います。もちろん今回のリデザインによって着用感はくるしくないし、(写真効果だけではなく、)ヒップラインは目立たず、ちょっと足長にみえるようにもしています。わたしはその日のコーディネイトによって今回から38サイズも見事に復活しそうです。
お次は、40サイズ。Lサイズ、11号にあたるサイズを履いてみます。
うんうん。このラインだな〜。今のわたしが好きな、安心のスタイルです。少し腰回りを下げて履くことで股上も長くなります。長さをわかりやすくするため、裾は折っていませんが、普段履くときは、1つか2つ折って履くとちょうどいい長さになります。
横や後ろ姿もみてみましょう。
38サイズにくらべて、ゆとりがありますね。
ちなみに、モデルのsyoちゃんは、身長は159cmですがわたしよりもかなり細いので、38サイズを着用してくれたけども、ジャストウエストではなく腰回りで履いている感じです。わたしが40サイズを履いているときのイメージにかなり近いですね。
うーん、かわいい。
股上も長いので、なんというかしめつけられる感じがないのがいいですね。
さてさて、つぎは42サイズを履いてみます。
かなりゆったり。ウエストもちょっと大きいので、さらに腰をおとしたところで履くイメージになります。でもこのゆったり感はきらいじゃないです。
40サイズと同様に裾を折っていないので、写真だけ見るとちょっとおかしく見えますが、たとえば裾を無造作に折って素足にスニーカー、なんて、特に夏場にかっこいいなあと思います。ビックサイズを履いているときの元気なイメージですね。
もちろん、背の高い方にもおすすめのサイズです。
ちなみに、モデルの麻絵ちゃん(165cm)は、40サイズを履いてくれました。
ウエストインしてくれているのでわかりやすいですね。そうそう、この形。とてもきれいに履いてくれているなあ。と思います。
なんとなく、イメージわきましたでしょうか。
ちなみに、麻絵ちゃんよりも背が高いモデルの大島さん(168cm)にも40サイズを履いていただきましたよ。
そうそう、この洋梨のようなまるみがかわいいですね〜。
そうなのです。細い方が履くと、より洋梨感がでます。
なので、洋梨感をつよくだして履きたい!という方は、ウエストがジャストサイズではなく、少し大きめのサイズを履くのがおすすめです。腰回りで履くイメージですね。
反対に細身で脚長、すっきりと履きこなしたい!という方は、ウエストジャストのサイズを選ぶのがいいかと思います。
最近ちょっとゆったりめなパンツばっかり履いてるなー。細いパンツを履きたいけれど、締め付けられるのは嫌だし、ラインがはっきりとでてしまうのも抵抗ある・・でも、ちょっとタイトなシルエットも履きたいよな。という気分もありますよね。そういう方で、わたしくらいの体型の方、38サイズも結構おすすめです。
(ちなみに、股上は長いからすわったときも楽だし、ウエストもジャストといっても、細すぎないのでくるしゅうない。です)。
というわけで。
わたしは、新ver.は、38サイズも40サイズも履きます!履きながら、また研究していきますよ。
ここからは細部のデティールなんかも、よかったらみてください。
生地は、デニムのサロペットパンツと同じ、10オンスのコットンデニム、インディゴ。
つくっている縫製工場さんも、同じ工場なので兄弟シリーズみたいな感じですね。デニム工場さんではなく、パンツを専門とする工場さんで縫製してもらっています。
糸も60番手の洋服を縫う太さと同じ番手なので、きれいめに上品に仕上がります。ベルトループの縫い代の仕様もS字付けで、しっかりときれいについています。
後ろポケットは、左右が「ハ」の字についてます。
ヒップラインのカーブを後方にとんがる感じではなく、できるだけ平坦にすることでヒップラインが強調されにくくなっています。写真よりも履くとなんかわかる〜!という感じなのですよね。
フロントポケットのデザインも、変わらず。
まあるくて、深め。わたし、このデザインとても気に入っています。
生まれ変わった、2021s/s ver.のコットンデニムのペックトップパンツ。
デニムなので、たくさん履いてもらいながら、エイジングもたのしんでください。
わたしはいい色にかっこよくなってきた旧ver.を、新ver.といっしょにこれからも履いていきます。新ver.も、ゆっくり育てていきたいなあ。と思っています。
na-f05079 コットンデニムペックトップパンツ
col.indigo
size. 38 / 40 / 42
material.綿100%
price. 19,800yen(税込) 本体価格¥18,000