2018.02.20
アトリエナルセノハンカチ~moon~ in FORMAL
こんにちは、デザイナーの成瀬です。
もっと服のハナシ、遅がけながらはじめます。
第一弾は、「アトリエナルセノハンカチ in FORMAL」の紹介です。
季節はめぐり、春がもうすぐそこ、という冬の終わりにきています。
そんな別れと出会いの季節に、やさしく涙をふけるハンカチをつくりました。
アトリエナルセのアイコンでもある“moon”のモチーフを
オフホワイトのダブルガーゼコットン布に
うっすらとグレイがかった糸で刺繍しています。
お月さんの陰影のよう。
こちらの「アトリエナルセノハンカチ~moon~ in FORMAL」、
実は過去に一度つくったことがあるのですね。
千葉県の稲毛区にある取扱店「gris souris」さんが
白ものの企画展をされていたとき、
店主の飯島さんから
「お月さまが白いハンカチを」とお声がけいただき、
別注としてつくったのが、
今回と同じ白いムーン刺繍のハンカチです。
刺繍屋さんから納品されたときに
「おおっ!これは!」と
わたしたちもとても気に入ってしまって、
1枚だけ記念にいただいていたのでした。
そんなふうにして、うまれたハンカチ。
とはいえ、前回につくった際にも
その素材がやや悩みどころではありました。
白くて清楚でクラシカルなイメージのハンカチ。
これまでにつくってきたハンカチは
ダブルガーゼですが、
「んー、白いハンカチなら
やっぱりリネンかしら」と思ったのですね。
でも、フォーマル、卒業、入学、出会い、そして、別れ。
涙もろいわたしは、
んー、それでもハンカチなら
しっかりと涙を受け止めてくれる素材がいい!
だったら、何度もつかって実証済みの
「やっぱりダブルガーゼだ!」ということで、
今回のハンカチも定番のダブルガーゼとなったのでした。
涙もでるけど、鼻水だってふいてしまいます。
うれしい涙、せつない涙。
どんな涙もやさしく受け止めますとも!
そして、凛としたやさしさのあるハンカチ。
もっているだけで
すこし安心できるような、
ちいさなお守りのような。
みなさんのいつかの日に
そっとよりそってくれるような。
そんな、ハンカチとなりますように。
atelier naruse/デザイナー 成瀬文子