昨日、『かたちラボ』主催によるWEBラジオ番組『101010RADIO』の収録に成瀬文子さんと参加させていただきました。「シチニア食堂」「いとう写真館」「Barnshelf」といった友人のみなさまがこぞって夫婦で出演していた番組ですので、私もかねてよりリスナーだった番組でございます。かたちラボの田中裕一氏のMCがなかなかにすばらしく巧みでございまして、どの回も面白く聴くことができます。みなさんにもオススメでございます(ちなみに、ラジオ内で “笑い屋” として君臨しているのは奥さんのサヨコさんで、以前こちらでも書いた110BANDのジャーマネです)。私たちが出演させていただく回も近く公開されることと思いますので、その際は、ぜひお知らせさせていただきましょうぞ。
そんなわけで。私、雑誌の取材なども含め、こうしたメディア出演のありがたい機会をいただきますと、当日のシミュレーションは事前にしっかりとしておきたいタイプです。当日の緊張を和らげておきたいわけではありません。当日話すことを考えておきたいわけでもございません。では、何故に。何を隠そう、それは「もったいない」からです。
現在は YouTube などもありますので、いわゆるメディアに対するハードルはどんどん低くなっていますが、私の世代には(というか、私のなかには)“メディア=マス・メディア” という観念が完全に組み込まれておりますし、メディアという響きに対する憧れは今も胸の中に消えない炎としてずっと残っています。つまり、たとえそれがどのような規模のメディアであっても、メディアと定義することができる何かに出演させていただくということは、それはもう “有名人” の称号を手にしたことと私のなかでは同義なのです。(ああ、あしたはラジオに出るんだな)そう思うだけで、気分はすっかり有名人。収録に臨む自分の姿を俯瞰で想像するだけで、そこにいないはずの観客の爆笑の波が聞こえてきてニヤけます。そうして、(おいおいおい、あしたから外歩けなくなっちゃうぜ)という調子をこくことでとってもいい夢がみられるのであります。
もちろん、いわゆる “有名人” が、いわゆる “一般人” よりも優れているといった類のことを語っているわけではありません。そして、私も決してアホではありませんので、あくまでもそれは、いただいた機会を別角度からも最大限に利用する刹那的な “有名人気分になるごっこ” に過ぎません。しかしながら、想像上のこととはいえ、しっかりと想像してみると、いつもとは違う人生を擬似体験することができます。人生ではこういった遊びが非常に大事だと思うんだよねー。
といった具合に。よくわかるような。さっぱりわからないような類の話を延々としていた気がするラジオ収録でございましたが、公開されましたらぜひご拝聴ください。
◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です