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Today’sMemo

2023.09.15

 こちらを書いているのは「14日(木)」。本日は、最終週に迫りました取扱店さんに向けた展示会のための資料用撮影会。その1日目でございました。成瀬文子さん自らが洋服たちを着て写真に収まる、という撮影会です。こちらは年に2回、合計で4日というペースで、これまで10数年間続けてきていることではありますが、まあ、大変に疲れることでありましょう。つまりは、本来であれば本日も彼女はとっても疲れているはずなのです。

 ですが。彼女はなぜか今夜も元気。それは、なぜでしょうか。なでしょうか、と問い掛けながらも、きっと、その答えをズバリと当てることができる人はいないでしょう。なぜなら、「なんか知らんけど、うちの嫁はん、占いにはまってますねん。いや、そうとちゃいますねん。みてもらう方とちゃいまっせ。これが、みる方、占う方なんですわ」が、その答えであるからです。

 もうすこし、丁寧に説明させていただきましょう。まず。みなさんは、ホロスコープをご存知でしょうか。私もかなり “にわか” ですので間違っているだろうことも前提でご説明いたしますと、たとえば、私の生年月日は「1978年7月25日」、生まれた時間はお昼前の「11時台」でございます。すると、星座は、獅子座となります。しかし、この「獅子座」はホロスコープでは「太陽に位置する星座」であるに過ぎません。みなさんが誰からに「ねーねー、あなたの星座は何座?」と聞かれて答える星座は、太陽に位置する星座、ということになります。

 ということは。そうです。各人には、太陽のほかにも、「月」「水星」「金星」など、7つの惑星の名前が冠せられる位置に、それぞれの星座が配置されている、ということです。そしてできあがったホロスコープをもとに占っていく、というのが成瀬文子さんがただいま夢中になっている占い、ということです。ホロスコープは生まれた生年月日&時間によってかなり個性的なものとなるため、いわゆる太陽星座だけでは言い切ることができない各人の個性というものがより細かに占うことができる、という理屈でございますね。

 ちなみに。私であれば「太陽星座は獅子座」「月星座は牡羊座」「水星は獅子座」「金星は乙女座」・・・といったようなホロスコープとなっているそうですが、「月」は太陽の次に重要な性格を指し示す。「水星」は仕事に対する取り組み方の傾向。「金星」は恋愛の傾向。といったように、各惑星にはそこに位置される意味、のようなものがあり、たとえば、金星に乙女座がある、ということは、私の場合、恋愛面はかなりロマンティック、ということになるそうです。

 ・・・ん? だんだんスピリチュアルな雰囲気が漂ってまいりましたね。大丈夫です。ご安心ください。成瀬文子さんは “石井ゆかり” という占い師の方がそんなホロスコープの読み解き方を解説した雑誌『FIGARO』を片手に、友人知人の生年月日を聞いては、ホロスコープを見て、雑誌を開いては「あなたはこういうタイプなんじゃない?」「うん、あたってるあたってる、すごーい。おもしろーい」という女子高生のような遊びをしているに過ぎません。

 ただ。ここのところ、彼女の口からは「勉強してるねん」という言葉が出てまいりました。本日も、撮影をしてくれた某中島恵雄さんの生年月日を聞き、「はぁ、なるほどなぁ。でも、これはイメージとは違うなぁ。・・・いや、まてよ。そうか! ここにこの星座があるからこういう意味になるのか!」と、有名人や周囲の人のホロスコープを見比べながら独自の読み解きをはじめているように思えます。それって、きっと占い師が占い師になる前に経過するそれじゃん! と私は少々不安ですが、年間でもそうそうない疲れること必至の夜を嬉々としてお過ごしになられている姿を見るとそれはそれで良いことかもしれないと思います。

 ・・・あれ? 私はどちかといえば「占い? んなもの信じてどーするよ」というタイプであるにもかかわらず、どうしてこんなにもホロスコープのことをスラスラと書けるのでありましょうか。いけません。私は感化されるタイプなのです。みなさん。『早川卓馬の OH! ソレ見ーよ🕵️‍♂️』というラジオ番組を急にスタートさせましたら、全力で注意してください。

 あ、明日(というか、本日15日)も撮影会。がんばってきまーす。

◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です

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