●暮らしの"ピ"ント集(第195回:2016/12/09投稿分)

暮らしの"ピ"ント集【今週の、社長の金(曜日の)言(葉)】

(第195回:2016/12/09投稿分)

 

みなさん、占い、は信じるほうでしょうか。

それとも、信じないほうでしょうか。

 

私はですねぇ「だってさ、俺たち同級生はだいたいみんなおんなじ星座じゃん。けどさ、みんな全然ちがう運命じゃん」などと、ざっくり、さっぱりとした性格の男、というキャラクターで占いには接しているつもりですが、テレビなどで流れる"今日の星座占い"などで我が獅子座が10位くらいにランキングされますと、朝食のコーヒーを飲むために手にしたマグカップがなぜだか小刻みに震えだす、という感じです。

 

――はい。そんな、占い。いや、占いといいますか、運命といいますか、偶然といいますか、そんないわゆる不思議な何か、と関連付けました"オンラインショップにおける謎"、の検証を少々。

これ、もしかすると"世のオンラインショップ経営者あるある"なのではないかと思いますが、どうなのでしょうか。

 

いえね、話は簡単なのです。

これは私がオンラインショップというお仕事に携わってからずっと引っ掛かっていたことなのですが、例えば、です。

とある方から注文をいただいたとしますよね。たとえばその方の苗字を"早川さん"としましょう。するとですね、つづいて別の方からも注文が。すると、その方の苗字も"早川さん"だったりする。こういうことがわりと頻繁にある、ということです。

 

しかも大体の場合において、注文いただく日はもちろん、注文いただく時間帯も近かったりするうえに、苗字だけではなく名前の漢字が一文字同じだったりすることもあって、なおのこと不思議です。

 

仮に佐藤さんや鈴木さんといった超メジャー級の苗字の方たちから立て続けに注文をいただいたとしても「まあ、そういうこともあるかしら」という感じになるかもしれませんが、例えば"早川"といったようなたくさんいそうで実はそんなにいない苗字の方たちからのそれ、だったりしますとやっぱり単純に「わー、なんかすごーい」と驚くわけです。

 

――はい。では、こういったことが起こってくる原因を「そんなのたまたまじゃん。ただの偶然じゃん?」と簡単に処理してしまわず、半ば無理矢理にでも理由づけをするならば、一体どういうことが考えられるのか。

そうだ、そのふたりは姉妹(義理の姉妹も可)、もしくは母娘という関係性なのではないか。そういうことであれば理由として成立するかもしれません。いいや、そうに違いない。

つまりはこういうことです。


"ねぇ、二子、ここのブランドの靴下、おそろいで買ってみない?"

"いいわよ、一子姉さん"

""せーの""

......ポチ♪

「あざーす」みたいなことなのではないかしら、ということです。


うん。そういうストーリーならあり得るような気がします。

もしそういうことなのでしたら、なんだか私たちもほっこりうれしい。

 

しかしですね、こうした"同じ苗字の方たちから立て続けに注文パターン"は、"わりと頻繁にある"ということが問題です。

つまりは、世の中の家族ってそんなに連れ立って買い物したりするのかしら? という問題です。しないですよね、きっと。

......いや、私などが知らないうちに"家族でおそろ買いもの文化"が実は世の中で定着しているのかもしれませんけれど、まぁ、きっと、その可能性は低いと思います。

 

やっぱり、そういうことでは、ない。

だったらば考えられる本当の原因はなんなのか、となりましたところに、星座占い、血液型占いならぬ、"苗字占い"というものが実はこの世では成立するのではないか、それならば相変わらず不思議は不思議だが納得できるぞ、という仮説が私の中に浮上してきたわけです。

 

こういうことです。

 

【~きょうの早川さん占い~

きょうの早川さんはランチにマクドナルドの

フライドポテトが無性に食べたくなっちゃうかも。

ラッキーカラーは赤。ポテトを注文したらケチャップをもらっちゃお♪】

 

――はい。どういうことかと言いますと、何気なく立ち寄ったマクドナルド、そこにいるお客さんの多くは、実はあなたと同じ苗字かもしれないぜ、ということです。

思い切って自分の苗字を店内で叫んでみたら「はい?」と何人かが振り向く、そんなことが起きるかもしれないのです。

誰も試しませんからね、そんなこと。でも、試さないから分からないだけで、試してみたら意外と、そんな可能性があるのではないでしょうか。

 

考えてみれば姓名判断というものがあるくらいですから、きっと"苗字占い"というものだってどこかですでにあるのでしょう。

 

私たちは気づかないところで"苗字"が背負う定められた運命をなぞりながら生きているのかもしれません。

 

あり得ないと思われる偶然、起こりそうもない奇跡。

そんな出来事は確率論でみてみれば、さほど不思議なことではない。

意外と簡単に起こり得るものなのだ。

そんなことをいう人もいるけれど、偶然や奇跡はやっぱりただただ不思議なのです。

 

きっと、日本中の早川さんは、きょう、「あー、この掃除機、やっぱり壊れてもたか。ウンともスンとも言いおらへん。仕方ないな、どうしよかな......。うーん、よっしゃ! 買うか!」とネットショッピングしましたら、元気に掃除機が動き出したのではないかと思いますが、それもきっと"早川"のせい。あなたのせいじゃない。そう、私のせいじゃない。

 

なにわともあれ、ご注文いただいたことがあるみなさん。いつも、ありがとうございます。:早川やぁ!次郎