※こちらは、2012年12月7日(金)よりatelier
naruseのfacebookで毎週金曜日に投稿してきました『暮らしの"ピ"ント集【今週の、社長の金(曜日の)言(葉)】』の転載であり、わたしのお気に入りのチョッキ、あ、ベストです
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暮らしの"ピ"ント集【今週の、社長の金(曜日の)言(葉)】
(2014/08/29投稿分)
先日、旅先で店内にいくつかのブースがあるようなすこし規模の大きなお土産ものやさんに立ち寄ったんですね。そうすると当然、各ブースには数名の店員さんがいるわけでして、ちなみに店員さんのほとんどはおばさまだったわけですが、しばらく店内を見て回ったあと買い物は妻に任せるとして私は先に店を出ようとしますとですね、件の店員のおばさま10数名が各ブースで手を前に組み、姿勢を正し、私のことをじーっと凝視していらっしゃる。なかには深々とお礼をしてくださる方もいたりして、まぁなんと丁寧なお店かしらと普通なら思うわけですが、大きなお店ですしね、お客さんは入れ替わり立ち替わりなのにも拘らず私にだけそのような行動をされている。これは、おかしい。おかしいとは思いながら私も悪い気はしませんので、なんとなくニコニコしながらそれぞれの方にペコペコしておりますと、ある2名のおばさまがこそこそ小声で話をしていらっしゃるのが聞こえてきました。
(おばさまA「ねぇ、誰?」)
(おばさまB「え?」)
(おばさまA「だからあの人、誰?」)
(おばさまB「あなた、分からないの?"いしだ壱成"よ」)
(おばさまA「......あぁあぁ!」)。
――嗚呼。おばさま方。そういうことでしたか。なんだかすみません。私などはよく見てみたらどちらかといえば原田大二郎のほうが似ているただの偽物一般人、完全なるみなさま方の見間違いです。期待を裏切ってしまって、なんだか本当にごめんなさい。私、いしだ、ではございません。しかしながら、その真実を伝える勇気などあの場の私にはありませんでした。いしだとして爽やかに店内を後にしましたことを、この場でお詫びいたします。ただ、おそらく店内で騒いでいた我が3歳児を見て「やっぱりどことなく石田純一に似てるわね」という会話があったのではないかということを想像すると、息子の顔が石田純一に少しずつ見えてくるから人間って不思議ですね。
金言フィクション説が身内からも上がっております今日この頃ですが、基本的にノンフィクションでお届けしております。:早川やぁ!次郎