NEKO美術館 成瀬憲子

日々

テレビを久しぶりに見ました。都合により　テレビの部屋を変えたんですが　そうすると　うつらなくなるんですね。

で　村の電気屋さんにきてもらって　やっとうつりました　うれしい。台所の換気扇の網も　一年ぶりくらいにかえてもらうと（ほんまかいな）　網の目は苔むしたようで　かなりの音でまわっていたのですが（しんどかっただろうな）　かえてもらうと

こんな爽やかな音なのかと　驚いているところです。

朝ドラ「おかえりもね」でしたっけ？見たかった　気象予報は　こんな不安定な天候の時代　とても大事な報道なんですね。

さて

村上春樹さんの「遠い太鼓』でっせ

旅行の疲れがそろそろ表面に出てくる頃なのだ。考えてみれば、あれやこれやとばたばたしているうちに日本を出てもう四ヵ月以上になる。気候や食べ物の急激な変化のせいで、体の感じがすこしずつ変りはじめてもいるようである。髪がばさばさして、体が全体的にだるい。目がくぼみ、顔が少しむくんでいる。＜ヴィラ・トレコリ＞はその名前の示すとおり古いヴィラ（邸宅）をホテルに改造したもので、なかなか立派な広い庭がついている。そしてまた丘の上にあるから（トレリコというのは「三つの丘」と言う意味である）見晴らしはとても良い。ローマの街が一望に見わたせる。部屋の窓からは、外務省とテヴェレ河とサッカー場のあるフォロ・オリンピコが見える。サッカーの試合のある日には、ウオオオオオというときの声のような歓声が湧き上がってくる。そしてその上空に煙草の紫色の煙がもうもうと立ちこめる。初めてそれを見たときには世界に何か大きな異変がおこったのかと思ったくらいだった。

＊

自国を出て四ヵ月以上になると　気候や食べ物の急激な変化のせいで　、体の感じがすこしずつ変りはじめているようである。

そうなんですね　われわれは　日本に住んでいると　そこの環境で　生きているんですね。じゃあ　目がくぼみ顔がむくんできたといって　髪がばさばさして　体がだるいといって　もう日本に帰ろうとは　村上さんは思わないんですね。