NEKO美術館 成瀬憲子

日々　

きのう　８月９日は長崎に原爆が落とされた日です。この日を自分は一年中おぼえているわけではありません。

それでも８月になると　テレビでは　その日の記憶や　その日にまつわる話が出て来ます。長崎が出て来たら　広島の原爆のことを。

８月６日です。　　それから思い浮かべるのが　母が逃げまわった　神戸大空襲はいつ？

数日前　夫セイは　九州の福岡に仕事でいって　その後　そこから２時間ちょっと　長崎の平和公園に行ってきました。まえから行こうと思っていたそうです。その場に立ってみるとちがうで　と言いました。広島は浦上天主堂や。長崎は隠れキリシタンのいた大浦天主堂。似たような名前なので　名前の違いの話だけで。

この時期　戦争の番組は多いです。その記憶を語る人達は　９０代もおわりのほうです。１８歳で招集された人の写真は　少年のおもかげがありました。軍隊に入り　そのままいわれるままに　危険なところにやられた人もいます。死はいつもそこまでせまっていて　その運命は生へ。多くの仲間たちは死んでしまいました。その後の生は　苦しいこともあったかもしれませんね。生き残りという言葉が　なんか。でもある時から　この悲惨な戦争を　次の世代に　世界に伝えていくことが出来るのはそれを経験した自分たちだと考えられたんではないでしょうか。　それからは少しでも長く生きて伝えていきたいと。その人々は　だから長生きだったんではないのかと。

「死ぬまでは　生きていたいもんなあ」　という言葉も　背景にあるそのころを想像すれば　心に響きます。