NEKO美術館 成瀬憲子

私は　自分のまわりや自分に起こった出来事は　まず　間違いはないと思うし　たとえ間違っていても　どうってことはない

「ねえ　山本五十六乗っていた船は　大和だよね」といって「そうか？　それは」といわれて

もうこれらの話は　やめにしようと思いました

だけど　「戦争は　宣戦布告しないと　はじめちゃいけないんだよね」とまた自分はいっているのは

どうしてなんでしょうね

引っかかってたんだと思います

こういう話になるとまた　おかしくなるので　やめるとしても　ついに戦争がはじまってしまうと

はげしい　破壊と殺し合いになってしまいます

さて　この話からはなれますね

私はちょっとおおげさかもしれませんが　十数年　歩いて来た足跡をふりかえっています

その手がかりになるものは　日記やファイルや　結構あります

その年月と　自分のその時の年齢は　書いておいてよかったというものです

１０年ほどさかのぼると　まわりはずいぶん変っています

こういうものに返事を書いているのですが　さて　空きがなくなってきています

これでころあいなのかもしれませんが　もっと生きるかも知れないですね

母に山本五十六の話をしたら　なんて答えていたのかな

これは１９９１年の絵です　あとで　ジンジャイエールとタイトルを付けています

母はこのとき私たちといっしょにくらしていました　ここでね

おぼえていく柱の年というのがあります　母と一緒にいた年　亡くなった年

その年は案外年取らないのですが　

お客さんはどーですか