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ルサージュ

私はあいかわらず カワバタエプロンさんのカーディガンの模様のことを考えつつ
プリントアウトしたその模様や 色紙や クレパスなどで 実は遊んでいました
こんなとき 芸術家の画集などを 見たりして やる気を出そうとする事があります
クレー マリーローランサン そして芸術新潮1993年の「病める天才たち」など
そのなかで フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターンという病める天才たちの
一人が いたのでした
その絵は エロチックで天才的で 然し私が今回気になった所は
その色のつかいかたなんです 水溶性色鉛筆 画用紙をつかっています
私はこのきれいな塗り方 発色は ただの色鉛筆だとずっと思っていました
そこで エエーッと思いました これぐらいで がっかりして あきらめる私なんですが

この本の前の辺りのページに こんな人がいるんです
お告げを受けた炭坑夫 オーギュスタン・ルサージュ(1876^1954)
彼は北フランスの炭坑で すでに20年も働いていた炭坑夫でした
1911年のある日、坑道で作業をしていたところ 奇妙な声を聞きます
「お前はいつか画家になるだろう」辺りを見回したが誰もいない。
正気でないと思われるのを恐れた彼は 妻にも友人にも、このことを語らなかった。
が、その後も謎の声は彼が炭坑に入るたびに響く。やがて3歳で亡くなった妹の霊まで現れて
強く彼に絵を描くことを勧めるのだった。
ルサージュはついに1912年、初めてドローイングを制作し、さらに炭坑の仕事のない時間を
利用し1年がかりで、摩訶不思議なモティーフで 細部までもびっしりとうずめた3×3メートルの
巨大な作品を創り出したのである。画業に専念するためルサージュは炭坑労働から身を退き、
霊の導きに従いながら死ぬまでに800点もの作品を完成させた。
そのいずれもが、抽象的な装飾パターンを根気よく積み重ねた恐るべき左右対称の構築物なのである。
ルサージュの前にはレオナルド・ダ・ヴィンチの霊なども現れたが最終的にマリウス・ドゥ・ティアーナ
という名の霊にとりつかれる。
この霊は古代の小アジアでキリスト以上の奇蹟を発揮した魔術師アポリニウス・ティアーナらしい。
絵を描く一方で霊媒治療で多くの患者を直したルサージュの霊力の強大さが納得できる話だ。
芸術新潮「病める天才たち」より

いやあ 宇宙はこういうふうにできているのかとか 左右対称の このこまかいこと 驚いてしまいます 
その霊は なぜこのルサージュに働きかけたのか 絵の具は油絵 絵の具を選ぶ事から霊の言葉に
従ったのかなあとか 素人だと筆の使い方だとか どんなにこまかい事も書ける筆でだとか 
わかりませんからね そういう言葉に忍耐強く従った できませんよね 私なら
炭坑夫という大変な肉体労働を20年もしていた ルサージュにその忍耐強さと 体力などを見て
彼にきめたんだろうなとか
ということは アポリニウス・ティアーナはどこかで存在しているという事?そして地球でやっていた事に
くわえて 今のところで知りえた こういう仕組みを 誰かに伝えようとした どきどき
この複雑ともシンプルともいえるかたち

ということは すぐあきらめて 遊び表現に転じる自分は また別のものなんですね 
いろいろ考えながら なんども見ているこの本ですが スキャン4626.jpeg
《 2020.10.08 Thu  _   》